「昨日のお母さん、見てますか?」
今日は、変な書き始めです(笑)。と言いますのは、ホームページを見て、受診を決めてくださった親御さんがいたからです。
私を知らない人で、ホームページを読んでくださる方ってどういうイメージをお持ちなのでしょうか?(汗)。
ホームページでは良さそげなことを書いていて、実際にやっている診療はデタラメって医院は結構あります。そんな低レベルな医院とは一線を画した存在でありたいと思っています。
日曜日以外は、書いています。出張であろうが、海外旅行に行こうが書いており、9年以上書き続けています。単純計算してみると、3000近く書いているようです。ちょっとビックリ!。
それにしても医者になる前に予想していた「医者の世界」と実際になってから見聞きした世界はかけ離れており、特に私は小児科医。多くの親御さんが、自分の子どもを守ることに必死なのに、医者は同じ目線で診療していないことが多く、治ることよりも効率、利益を優先しているようで、特にアレルギーなんて、9割以上の医者の言っていることは眉唾だと感じており、それを親御さんを知らせたいと思う気持ちが強いです。
昨日隣町から来られた患者さんは、耳鼻科と皮膚科に行っており、夜尿症も心配されていました。一般的には夜尿症は、小児科か泌尿器科かなのだと思います。真面目に取り組んでいない小児科医もいるようですね。
夜尿症は、私もだいぶ前は敬遠しがちでしたが、ガイドラインがあるため、治療しやすい病気になりました。病気の型によっては、治療開始して即効果を発揮する薬もあります。
耳鼻科は、中耳炎を繰り返しているという話でしたが、よく聞くと気管が弱いようで、耳鼻科では対応できない様子でした。咳は当院で対応することになりました。
皮膚科は、ビックリするくらい低レベル。アトピー性皮膚炎を見逃していました。アトピー性皮膚炎があると、掻き壊した皮膚から水イボウィルスが入りやすく、水イボを合併していることが多いのです。私の感覚では、水イボがひどいと、アトピーが隠れていることが多いようです。
水イボは、医者の良心が見えて透ける病気だと思っています。小児科医の9割が「どうせ治るから様子をみなさい」と言いますが、往々にして広がってきます。どうしてそんなウソをつくかなと思っています。
皮膚科に行くと、押さえつけられて、ピンセットでつままれます。子どもは痛くて、大泣きして暴れます。痛み止めのテープを貼ってから取れば苦痛は少ないのに、時間と手間をかけたくないのは、皮膚科の共通項目ですよね。
この皮膚科は、ステロイド軟膏を塗らせていました。そんな治療は聞いたことがなく、恥ずかしくないのかなと思っています。実際、かえって塗り広げられ、悪化しているようでした。開業医は、自分の治療に異を唱える人はいないため、“やりたい放題”になりやすいことが分かります。
当院は、アンチ「ヤブ医者」を目指しているので(笑)、もちろん、当院では時間と手間がかかろうが、痛み止めを使った上で取っています。
ということで、いくつの医療機関を受診し、大変だったでしょうが、ほとんどが当院一軒だけで対応できそうです。本来、小児科であれば、これくらいできて当然なのですが、効率と経営を重視する小児科医にとっては、面倒くさく、避けるべきことなんでしょう。情けない話です。
こういう患者さんは受診されて大歓迎です。ただ、昨日も話を聞いているうちに、当院のホームページの記事を読んだと打ち明けられ、緊張してしまいました(汗)。チャンチャン。


