小児科 すこやかアレルギークリニック

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クラス5、4、3
2017年02月07日 更新

医師は、保守的な人が多いようです。

いつも言っているように、アレルギー検査の数値を見て「食べるな」と言っておけば、何も起きません。それで責任を果たした気になっているのでしょうが、ガイドラインには「必要最小限の除去」とうたっています。

そのためには、負荷試験が欠かせないのですが、ガイドラインを守らずとも、診た医者の考えが優先されるという“不可解なルール”を盾に、努力しない医者が多いように感じています。

私の場合は、革新的かと言われるとそうとは思いませんが、患者さんにウソはつきたくない、正しいことをしたい、そうい思いが強いんだろうと思っています。

昨日、負荷試験をやったうち3人がアレルギー検査の卵白がクラス5と4と3でした。

5のお子さんは、遠路遥々市外から受診されている方ですが、既に何度か負荷試験を行っています。昨日は、カステラを使って負荷試験を行いました。

カステラは、卵1個の何分の1かが含まれているとされます。多分、多くの小児科医が「除去、除去」、「負荷試験どころじゃない」なんて言うのでしょうが、私の場合、アレルギー検査の感覚がおかしくなっているのでしょうね(笑)。

クラス4のお子さんは、卵は初めてでした。卵クッキーを用いましたが、私の経験上、数字が高かろうが、大抵の卵アレルギーのお子さんが食べられるからです。食べることができれば、おやつとして食べてもらえます。

クラス5のお子さんは幼児で、4の子は1歳だったと思います。これからお話しする3の子は、なんと生後6か月でした。アトピー性皮膚炎からの「経皮感作」と思われますが、既に卵白がクラス3まで上がっていました。

私もかつて、こんなケースでは離乳食に卵は使わないようにと指導していましたが、果たして正しいのかと疑問を感じていました。卵黄を使い、負荷試験をやることにしました。

私のイメージでは、この卵アレルギーかどうか分からない状況で、除去を継続してしまうと、卵アレルギーが完成してしまうのではと考えており、この状況で少量の卵を食べさせていると、卵アレルギーを回避できるのかなと思っています。「鉄は熱いうちに打て」という諺がありますが、食物アレルギーでも言えそうだと予想しています。

昨日の3人はいずれも喜んで完食しています。数字が高かろうが、食べて何ともなければ誰も困りません。何か問題が起これば、全て私の責任ですが、負荷試験最中のお子さん、親御さん、そして私の「何か起きたらどうしよう」という不安さえ乗り越えれば、ハッピーエンドです。

このように「数字が高くても食べられるものは食べさせる」、「できるだけ早期に」というのが食物アレルギーの基本になっていくのだろうと思っています。

「除去、除去」と言われている患者さん、実は除去が食物アレルギーをかえって悪化させているのかもしれませんよ。