小児科 すこやかアレルギークリニック

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何となく除去
2017年02月15日 更新

医師にとって、冬は学会のシーズンオフになっています。

昨年秋からずっと学会の準備をしなくてよく、私にとってはバラ色の生活でした(笑)。ただ、インフルエンザの予防接種があったりと、普段より患者さんが数が増加しますので、朝から晩まで診療って感じで、かなり疲れます(汗)。

今月は数ヶ月ぶりに学会発表があります。これをお読みの方は、時折、学会発表の準備という文字が出ていたのにお気づきだったと思います。

最近の学会では、開業医でも工夫次第で負荷試験はできるという提案を繰り返してきました。多くの開業医は、学会発表はおろか、学会参加からも遠ざかっていく中、自分で言うのも何ですが、学会発表を年間何度も行うのは、エネルギーが必要です。

開業医で負荷試験をやっているドクターは極めて少なく、やっていても件数が少ない、もしくはかなり腰の引けた負荷試験をやっていたりします。具体的には、アレルギー検査の数値が高いとか、強いアレルギー症状を起こしたことがある人はしないという感じです。

今月の学会では、ナッツ類、ソバ、エビなどの魚介類、魚の負荷試験について発表しようと思っています。これらは、卵や乳のように加工品を使うことができません。そのものを使いますので、よほど慎重にやらないといけません。しかも、治りづらい大人のアレルゲンなので、アレルギー症状が誘発されるかもしれません。

これまでの負荷試験のデータを整理中に気づいたのですが、思ったより件数が少なめなこと。

卵や乳だと、まだ小さい赤ちゃんのことが多く、負荷試験という方法があることを説明すると、すぐに予定を立ててくださるのですが、こういった大人のアレルゲンというか、年長児で、何年も除去し慣れているものです。「いまさら食べろと言われても…」という感じなのでしょう。

本人が食べたがらない場合もありますし、親も気が乗らないこともあるでしょう。最近は、食物アレルギーの診断書の記載を学校からうるさく言われており、しぶしぶ受診する方も少なくないようです。

私からすれば、いまシロクロ付けておかないと、一生除去し続けることになるかもしれないというつもりで、負荷試験を勧めています。

もちろん、アナフィラキシーを起こす可能性が極めて高ければ、負荷試験なんてしません。こういった食べ物は、無理して食べなくても生きていけるため、何となく食べさせていないというものが多いのが特徴だと思っています。負荷試験をやると、意外と食べられるものです。

学会発表の結論を書いてしまいますが、当院で実施したナッツ類、ソバ、魚を含めた魚介類の負荷試験の陽性率は、10%前半でした。アドレナリン注射といってアナフィラキシーを改善させる注射を要したのは1%少々で、99%は重篤な症状は出ていないというものでした。

今後は、診断書を求め、何となく除去している方が増えるでしょうが、意外と食べられると言うことを証明していけたらと思っています。