小児科 すこやかアレルギークリニック

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カシューナッツ
2017年02月28日 更新

卵や牛乳、小麦といった頻度の高い食品に対する負荷試験は必然的に多くなります。

しかし、「負荷試験をやっています」と言うためには、その他のアレルゲンに対する負荷試験もやる必要があります。エビなどの魚介類しかり、ソバ、ピーナッツなどもです。

昨日、幼児にカシューナッツで負荷試験をやりました。こういった治りづらいアレルゲンは、診断が正しければ、なかなか解除しづらいと思っています。

ただ、専門医として無駄に除去は続けたくはないと思っています。そのためには、アレルギー採血を時々やることになります。この患者さんの場合、以前カシューナッツがクラス2でしたが、今回の採血でクラス1に下がっていました。

「では負荷試験をやって食べられるようになっているかどうか確認しましょう」ということになりました。

カシューナッツの負荷試験は何十件もやっている訳ではありませんが、これまでの経験では数値が高いとかなり厳しいと言えると思っています。嫌らしいことに、クラス0や1という低い値であっても症状が出ることがあります。

結構強い症状が見られることもあり、負荷試験は慎重に行う必要があります。以前の負荷試験は、症状をハッキリ起こさせて、シロクロつけようという患者さんにとっては有り難くない部分がありましたが、今では専門病院であっても、なるべくアナフィラキシーを避けるという好ましい風潮に変わりつつあります。

その証拠が、アレルゲンを少量、中等量、日常摂取量という3段階に分けるようになったということ。以前は症状を起こすことが分かっていて、敢えて濃い量を食べさせていたという歴史があります。私はそれに疑問を感じていたので、アナフィラキシーを起こさない負荷試験、軽い症状で抑える負荷試験にこだわってきました。

今回のカシューナッツの負荷試験でも、何gから始めるとか、必ず4回に分けて終了しないといけないとかというルールを決めてしまうと、患者さんに負担をかけてしまいます。

今回は端っこ1ミリから始めて、徐々に増やし、1/2個、1個、2個と食べたところで、嘔吐がみられました。ここで中止し、内服薬で治療しました。多分、トントン拍子で食べさせていたら、アドレナリン注射が必要だったかもしれないと考えています。

今回のケースも含めて、カシューナッツがクラス0や1であっても症状が出やすいことが確認できました。カシューナッツの負荷試験は、専門医泣かせなんだろうと感じています。