小児科 すこやかアレルギークリニック

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アナフィラキシーの過去とエピペンの適否(その2)
2017年03月15日 更新

昨日の続きです。

イクラがアレルギー採血でクラス0だったのですが、イクラは怖いアレルゲンです。過去にイクラを食べて意識を失くしたお子さんは2人ほど経験があります。

除去を続けるにも、解除するにも、ちゃんと診断してあげないといけません。

皮膚テストを行うことにしました。プリックテストは、卵やミルク、ピーナッツ、エビなどは専用のテスト液がありますが、イクラはありません。

ただし、イクラそのものを持ってきてもらえれば、それを小針で突っつき、そのまま患者さんの腕にチクッとやると、傷からエキスがしみ込み、大きく腫れれば腫れるほど、アレルギーの可能性が高まります。

結果は、かなり腫れました。血液検査が陽性で、皮膚テストも陽性なら、「イクラの除去」と書くつもりでした。ところが、片方が陰性、他方が陽性という、よく分からない結果となったのです。

となると、検査は判断材料にはなり得ないため、負荷試験が必要になると判断しました。慎重にやらなければなりません。

ちなみに、いずれの検査が陰性だったとしても、私なら負荷試験を行うつもりでした。過去にアナフィラキシーを起こしているので、患者さんを危険な目にあわせたくはないからです。

当院には、秘策があります。といっても大したものではなく、一粒を口に入れて、ペッと出させる方法です。一粒だけ食べてしまっても、強い症状は起こり得ます。

ということで、勇気を持って負荷試験をやる予定です。結果は、どうなりますやら。

多くの医師が皮膚テストもせず、ましてや負荷試験もやらない状況ですが、現時点で食べられるのかどうかをシロクロをつけるためには、負荷試験をやった方がいいと判断しました。

このような状況で、どうでしょう、99%の医師が負荷試験をしないのかもしれませんが、本当の専門医なら行なうものだろうと思っています。

こうすることで、正しい判断はできるだろうと思うし、少量で症状が出るならば、アナフィラキシーを起こす危険性が高いと捉え、エピペンも必要になると思っています。

今回は、親御さんのほか、当院をご指名で受診を促してくれた学校の期待を背負っています。除去が必要か?、エピペンを持つ必要があるか?の問いに対して、答を出すにはここまでやらなければいけないと思います。