昨日、卵アレルギーの患者さんに炒り卵を使って負荷試験を行いました。
半年前に、やはり卵料理で負荷試験を行っており、ある程度食べたところで症状が出てしまい、内服薬で対処しています。
半年経って、“リベンジ負荷”という訳です。卵料理を使っての負荷試験ですので、完食できれば卵アレルギーから解放されるという位置づけになります。
半年空けることは、決して短くはないと思っています。もちろん、前回がアナフィラキシーを起こすなど強い症状を起こした場合は、短いのですが、比較的軽い症状だったので、半年での再挑戦となりました。
前回、ある程度食べたところで症状が出ていたので、それを参考に最初の負荷量を決めます。あれよあれよという間に卵1個分を完食できました。
リベンジ達成と喜んでいて、ふとカルテを見ると、昨年秋の時点での卵白の値がクラス6だったことに気付きました。クラス6なのに気付かずに負荷試験をしていたのです(汗)。
「ひどい」って思うかもしれませんが、先程も言った通り、半年前に卵料理を食べて、強くないアレルギー症状を起こしたことが分かるだけで十分負荷試験はできるという話です。
よくクラス6だから、「負荷試験どころじゃない」なんて医師から言われたという患者さんがいますが、「よく分かっていないな」と思ってしまいます。
もちろん、ソバやピーナッツなどがクラス6の患者さんに負荷試験をやるのは、かなりのリスクを伴うため、人道上問題があるのではと思いますが、卵や乳、小麦については挑戦すべきと思っています。
ただし、ただしです。加工品を用いて少ない量を食べられることを確認している場合に限ります。
当院の場合は、少ない量を含む卵製品を食べさせ、中等量、卵料理そのものへとレベルアップしていきます。決して無理はしていないつもりです。卵白がクラス6にもかかわらず、卵料理そのものを食べられたのは、この患者さんで10人目くらいだと思います。
10人くらい経験して、やっと一人前のような気がします。それまでクラス5以下の患者さんに相当数負荷試験を実施してきての結果ですから。
でも今回一番強調したいのは、小児科医として食べさせたいという気持ちが人一倍強いことでしょうか。多くの医師が数字ばかり気にして、前に進めない状況です。何千件も負荷試験をやっていると、「数字ってそんなに大事なもの?」って感じています。もちろん、参考にはなりますが、全く絶対的なものだとは思っていないのです。
あと、感じているのは、若い方がいいということ。小さいうちから食べさせていると、自由度が大きい気がします。長年除去してきて、大きくなってからだと難しいことが多いようです。
卵白がクラス6のことをうっかり忘れて負荷試験をしてしまいました。ウソのようなホントの話です!。


