インフルエンザはだいぶ減ってきました。
インフルエンザの診療って、インフルエンザを疑ったら、患者さんから鼻水をもらって、それで検査キットを用いて検査をします。それでインフルエンザかどうかが分かり、インフルエンザならタミフルやリレンザといった治療薬を使います。
あまりにも当たり前のことでしょう?。これは、多くの患者さんにとっても“常識”になっており、そうされないと、「この医者、おかしいんじゃないか」と思われてしまいます。
インフルエンザは1週間もあれば、多くが治ってしまうし、その間は医師の言われた通りにしていればいい訳です。
一方、アレルギーはすぐには治らず、慢性の経過を辿ります。本来なら主治医がいて、患者さんがいて、双方の協力体制で治療に向かって行くものだと思います。
日々、ぜんそくとかアトピー性皮膚炎で安定した状況を作ろうと指導に余念がないのですが、私の指導不足というのもあろうかとは思いますが、勝手に治療を止めてしまう親御さんも少なくありません。
何か月もしてから、薬がなくなりましたと受診される方もいます。内服なり軟膏はもう切れているはずです。こういうことを経験する小児科医も多いのではないでしょうか?。
アレルギーを良くするには、キチンと専門的知識が必要になり、一般的な小児科医では難しいようです。何故なら、いつも言っているように、ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”などと診断しています。治療以前の問題なのです。
専門医が主導権を持って、親御さんと協力しながら前に進んでいくのが理想でしょうが、なかなか上手くいかないことも多いようです。
親御さんも、ある意味“第二の主治医”として医療に参加していますので、二人三脚ということなんでしょう。しかし、慢性的な経過の中で、自分の意見を入れたくなってくるのかなと思っています。ぜんそく症状が残っているのに「もう止めてもいいだろう」と治療を止めたり、アトピー性皮膚炎の湿疹が軽快していないのに、ステロイド軟膏を塗るのを止めたりという格好です。
二人三脚で、主導権は主治医が持つというのがベストなのでしょうが、親御さんが主導権を握ろうとしたり、薬さえあればと考えることもあるようです。
インフルエンザのように主導権を預けてくれば楽なのにと思うことも多いです。アレルギーこそ、ちゃんと専門医が舵取りをして、患者さんを適切な方向に導いていくことが重要なんですけど…。


