小児科 すこやかアレルギークリニック

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〇〇レベル
2017年04月07日 更新

4月ということで、ある患者さんが新規で当院を受診されました。

これまでは、新潟市にいしゃっしゃったそうです。アレルギー採血をしたところ、卵の値が陽性ということで、前医から「3歳まで卵は除去」と言われたそうです。

この場でいつも書いているように、最近は「経皮感作」に目を向ける必要があります。例の湿疹から食べ物が入り、食物アレルギーを引き起こすというものです。

湿疹と書きましたが、多くはアトピー性皮膚炎のようです。私の印象では、9割以上はアトピー性皮膚炎があると感じています。この患者さんも乳児期を詳しく聞いてみると、アトピー性皮膚炎があったろうと判断されました。言わば「経皮感作」を許してしまった訳です。

どうすればよかったのか?。湿疹が出始めた時点で、アトピー性皮膚炎の診断がキチンと行える小児科医を受診し、ステロイド軟膏をしっかり塗っていれば、「経皮感作」を防ぐことができたかもしれないのです。

見ていると、県内の多くの小児科医、皮膚科医がアトピー性皮膚炎の診断さえできないようです。「乳児湿疹」などと診断され、効かないような軟膏を処方され、「経皮感作」を進行させてしまったと言えなくもありません。

ですから、アトピー性皮膚炎の診断さえできない医者は、罪作りと言えるのではないでしょうか?。

また、特に小児科医ですが、湿疹が長引くと、食べ物が原因だろうとアレルギー採血を行います。卵が陽性だったりすると、多くの小児科医が「湿疹の原因は卵だから、卵は食べないように」と言い放ちます。

そうやって、親御さんに卵に対する恐怖心を植え付けます。しかも今回の医者は、「3歳まで卵は食べるな」のオマケつきです。

以前は、採血をして卵のIgE抗体が検出されるのは、卵を食べたり、母が卵を食べて、それが母乳経由で赤ちゃんの体の中に入ったためだろうと考えられてきました。口から入り、アレルギー反応の武器になるIgE抗体が作られたので、食べないように指導するのがまことしやかに行われてきた訳です。

最新の情報では、卵は皮膚から入るため、アトピー性皮膚炎をしっかり治療して、「経皮感作」を防ぐことが重要であり、口からの卵はかえって卵を体に慣れさせるので、なるべく食べさせることが大切だとされています。

最近のアレルギー分野は「経皮感作」の話でもちきりであり、いくら専門でなくても学会に参加したり、小児科医向けの雑誌のアレルギー特集を読めば、こういうことが書かれています。

10年前なら専門医であっても、卵は食べない方がよく、除去するよう指導していたことでしょう。今は専門でなくても、せめてそれらしいことは言わなければ、患者さんに迷惑がかかります。

もう一度整理すると、アトピー性皮膚炎を見逃し、経皮感作を許し、卵の検査を陽性にしてしまったのだろうと思います。卵アレルギーを減らすようにするには、なるべく食べるように指導しなければいけなく、既に卵の値が陽性であれば、医師の目の前で負荷試験をやらなければなりません。にもかかわらず、何の根拠もなく「3歳まで食べるな」ですから、空いた口がふさがりません。

こういうのは、もはや「詐欺レベル」と言えましょう。大昔の自分の知識を振りかざし、現在の考え方と全く逆のことを言っている訳です。とうていお金なんてもらえるレベルの診療ではありません。

不勉強な悪徳小児科、皮膚科にはくれぐれも注意してください。