いよいよ新学期。新生活をスタートさせている子ども達も多いと思います。
インフルエンザが一部で流行しており、新1年生の入学式を休まざるを得ないお子さんもいて、お気の毒に思っています。速やかに復帰していただきたいと思います。
そんな新生活を始めるに当たり、ふさわしくないタイトルになってしまいました。
先日、新潟市から転居されてきた赤ちゃんが当院を受診されました。この場でアレルギーの情報を得たいと読んでくださっている方の間では、もはや“常識”だと思いますが、アトピー性皮膚炎があり、食物アレルギーの合併が疑われる状態でした。
この患者さんは、生まれて間もなく湿疹がありました。アレルギー専門医は、アトピー性皮膚炎なら「経皮感作」が進んでしまうため、アトピー性皮膚炎かどうかを見極めようとするはずだろうと思います。
ところが、新潟県の医療レベルを象徴しているのでしょうが、“乳児湿疹”と決めつけられ、極めて弱いステロイド軟膏が処方されていました。皮膚の炎症を取るために、炎症を抑えるステロイド軟膏を使うのですが、有効でなければ、有効な強さの薬に変更するのが普通なのですが、延々と効かないような薬が処方されていました。
最近よく書いていますが、最低のパターンは、アトピー性皮膚炎を軽く見積もり、“乳児湿疹”と誤診され、効かない軟膏を処方されると、重要とされる「早期発見・早期治療」とは全く逆の状態になります。つまり、湿疹を改善させることなく、荒れた皮膚から食べ物が入り、「経皮感作」を進行させてしまうことになります。
効かない軟膏を処方されているので、症状は改善せずに、親は何度も通うことになります。医者だけ儲かり、患者さんにとっては「百害あって一利もなし」という事態に陥っています。
そもそも改善もしていないのに、同じ薬を処方したり、病状の説明をしない医者は、全く信用に値しません。患者さんは必死に通い続けるという状況は何千、何万回も見ているように感じます。
この患者さんは、アレルギー採血が行われていて、確か卵が高かったと思います。前医から「卵は3歳まで除去」と指導されていました。
3歳まで除去する根拠は全くなく、これもウソです。当院なら0歳から食べさせる努力はしています。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、食物アレルギーも同じだと思います。つまり、なるべく早く食べさせた方が治りやすい印象を持っています。
つまり、アトピー性皮膚炎の診断もできず、有効な治療もできず、「経皮感作」を進行させ、食物アレルギーを発症してきたものに対し、「なるべく食べさせる」という現在の最近の対応を無視し、「3歳まで食べるな」と指導されます。
茶のしずく石鹸の事件からもう何年も経っていますが、まともな医師の間では、その頃からアトピー性皮膚炎の対応や「なるべく食べさせる」といった方針が明らかになってきています。
ところが、不勉強な医者は何年経とうが、全く逆の診療をしており、医院の収入を上げている現状があります。どうでしょう、軽く見積もって9割以上でしょうね。
この分野はこだわっているため、できるだけ当院を頼って欲しいのですが、紹介なんてしたら、医院の損になりますものね。紹介すらありません。
新潟のアレルギー医療には、絶望感しか持てません。何かを変えていかなければならないとは思うのですが、このままでは悪い医療の渦の中に飲み込まれてしまいそうです。新年度そうそう、そんな危機感に見舞われています。


