連日、待ち時間が長くなって申し訳なく思っています。
あまり受診しなくていいように長めに薬を処方しているのですが、診ている患者さんの人数が多くなってきたせいでしょうか?。ただ、どんなに混雑していようと、初診の患者さんには診断や方針をお伝えするため、時間は掛けるようにしています。それだけは譲れません。
さて、負荷試験も連日やっています。先日、8歳児にイクラの負荷試験をやりました。
小さい頃にイクラでアナフィラキシーを起こしており、イクラは除去していましたが、アレルギー採血をしてみると、クラス0になっています。であれば、治ったかもしれないと考えるべきです。
「家で少しずつ食べさせて」なんて言う医者もいるのでしょうが、当院では負荷試験をやっています。過去に症状が出ており、検査が陰性化しても、食べると症状の出る人はいるからです。
まずは、1粒を口に含み、すぐに出させることからやりました。大丈夫だったので、1粒を食べさせます。4粒食べさせようとしたら、2粒食べ、残りの2粒を吐き出してしまいました。
これって本人にしか分からない、アレルギー症状の始まりの可能性もあります。更に食べさせようにも、なかなか食べてくれません。
一応、イクラに関しても規定量があり、それを食べてもらわないといけないと思っていました。ただ、この小康状態をいかんともし難く、ひとつ提案をしました。
規定量を食べることを諦め、これが最後だからともう10粒食べることを提案したのです。
何とあっさり食べ、何も起きませんでした(笑)。
負荷試験をやる医師側からすれば、何が何でも規定量を食べさせてシロクロを付けようとします。患者さん側からすれば、気持ち的に食べられなく、途中で止めたいと思っていることでしょう。
今回、規定量は食べられるかどうか確認できなかったものの、10数粒食べられたことが確認できました。イクラアレルギーはあらかた治っていそうです。
今回のケースから、医師側は規定量を半ば無理矢理でも食べさせようとしますが、もう少し肩の力を抜いた負荷試験も「あり」なんだなと学びました。少なくとも当院では、研究のためにやっている訳ではないので、少しでも食べられることを確認できてよかったと思っています。


