小児科 すこやかアレルギークリニック

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こんなことも起きる
2017年05月25日 更新

先日、あるお子さんが救急車で当院に搬送されてきました。

園で遊んでいる最中に、目の腫れ、くしゃみ、咳き込みがあり、園ではアレルギーによる症状と考え、救急車を呼んだそうです。当院は、年間何回かの救急車を受け入れています。

今回のように、アレルギー症状が出た場合は、治療と同時に原因追及をしなければならないと思っています。

先日、初診された赤ちゃんが初めて卵を食べて、アレルギー症状を起こしたそうですが、総合病院を受診した際、治療だけ行い、検査はしなかったそうです。誰が考えても、卵が疑わしく、卵の抗体が上がっていれば、卵アレルギーで卵の摂取に気をつけるようにアドバイスすべきですが、一緒に食べたお粥のせいかもしれないとも言われたようです。「変なことを言うようなら、ちゃんと検査してよ。分からなければ紹介してよ。」って思ってしまいました。

アレルギー症状が出て、治療をしただけなら、以降何に気をつけたらいいか分からないため、それではダメだということを医師にも認識してもらいたいものです。

それで、今回の原因は、園で症状が出てきたため、あわてて救急車を呼んだそうで、どういう状況下はよく分かりませんでした。この患者さんは当院で診ていて、食物アレルギーはありません。食後に起こったエピソードでもなく、食物アレルギーではないだろうと考えていました。

受診時、とにかく目が赤く、腫れていて、鼻もズルズルで、咳もしていました。ホコリなどのアレルゲンを吸入して、そうなっているのかなという予想は立てることができました。

抗ヒスタミン薬の内服で症状はやわらいできたのですが、発症の状況が分からないため、何か分かったら連絡をもらうようにしておきました。すると、じきに電話がかかってきて、ウサギに触っていたことが判明しました。

ウサギはアレルギー採血でクラス2でした。微妙な値です。皮膚テストができないか、考えました。ウサギには少し申し訳ないのですが、毛にセロハンテープを押し付け、毛やフケを参考試料として持ってきてもらうことにしました。

その毛やフケが付着した部分に小針をこすりつけ、皮膚テストを実施しました。予想通り、大きく腫れました。園でウサギの飼育をしており、接しているうちにウサギアレルギーを発症してしまったと考えました。

現在は、食物アレルギーの緊急対応が重視され、救急車要請もいとわないことになっています。そういう点では、食物アレルギーではなかったですが、紛らわしい症状が出たため、園側の対応は悪くなかったと思っています。

園や学校で動物を飼うことも多いでしょうし、こんなことも起きるということを知っておいてもいいだろうと思っています。