食物アレルギーが時々分からなくなります。
当院は、新潟県内で最初に専門的な医療を手掛け、それなりにリードしてきたので、私がこんなことを言ってはいけないのですが…(汗)。
普段書いているように、食物アレルギーの“取り扱い”がだいぶ変わってきています。
医者によって「食べるな」と言ったり、「少しずつ食べさせなさい」と言ったりするのはそのせいで、それはここ最近の急激な変化を表しています。
食物アレルギーに真剣に取り組んでいると、ひとつの方向性を感じます。食べないより、食べた方がいい。食べられる少量から始め、食べ進めていく。若い方が治りやすい。
今週の水曜の午後は、ある中学校からお声が掛かっています。この春にピーナッツでアナフィラキシーを起こしたお子さんが中学校に上がったので、その対策を知っておきたいということだろうと思います。
この患者さんは、牛乳アレルギーもあり、重症だったのですが、現在は摂れるようになっています。アレルギー検査で数値の高かったピーナッツも除去していたのですが、誤食してアナフィラキシーを起こしたため、エピペンを処方していました。
私も牛乳アレルギーは何とか治したいと思っていましたが、ピーナッツアレルギーは、一般的には除去で様子をみることが多いと思っています。それは多くの医師がそう指導していることでしょう。
先程の食物アレルギーで感じている観点でみてみると、「食べた方がいい」、「少しずつ食べ進める」、「できるだけ低い年齢で」ということを何一つしていません。
つまり、食べておらず、少量からも食べる努力もしておらず、もう中学生になっています。ピーナッツアレルギーを治る方法に何ら働きかけておらず、これではかえって、重症化する恐れがあります。それこそ、微量の誤食でアナフィラキシーを起こしてしまうかもしれません。
卵や牛乳、小麦は何とか治そうと努力しており、それなりの成果を上げていますが、ナッツ類や甲殻類、ソバなどは専門医でさえもが完全除去を指示していることが多く、それがかえって患者さんを重症化させているのではないかと不安になります。
そもそも、全国には卵、牛乳、小麦でさえも完全除去を指示され、治る方向性とは正反対の指導をされている患者さんも多いだろうと思っています。
実は、昨日小学生にクルミの負荷試験をしました。
規定量を完食後に、咳が出たため、クルミは除去と指示していますが、微量ならまだしも、結構な量を食べた上で、とても重症な症状が出た訳でもありません。1粒では何も起きなかったため、1粒を食べ続ければ、治る方向に持っていけるかもしれないと思っています。
食物アレルギーの対応って難しい。そう思っています。


