小児科 すこやかアレルギークリニック

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「衝撃でした」
2017年06月22日 更新

昨日、県外で講演をして、帰りの高速でのことです。

雨はあがっており、路面は濡れていました。夜の高速は、トラックがやたらと多いのですが、突然前のトラックが急ブレーキをかけました。

私は普通車なので余裕を持って停まれたのですが、目の前のトラックが横滑りをして、ガードレールにぶつかりそうになりました。反射的にバックミラーを見ましたが、後ろの車も停まってくれて、追突も避けられました。あやうく事故に巻き込まれそうになるところでした。

さて、昨年も同じ会場でお話ししており、私の話を楽しみにしている参加者もいたとか。同じ話をしては、期待を裏切ってしまいます。

そもそも食物アレルギーは、従来は除去するしか方法がなかったところを、「食べて治す」という方法が出てきて、先日の「提言」からも分かるように、予防する時代にさしかってきました。

食物アレルギーを心配する親御さんは、新しい情報をがむしゃらに集めるべきでしょう。本当なら、医師が最新情報を提供すべきですが、向上心のない、旧態依然とした内容の医療を行っている小児科医は極めて多いのが現状です。

10年も20年も同じことをやって、「ハイ、お金ください」ですからね。食物アレルギーに関しては、詐欺まがいの小児科医が非常に多いのが現実です。

この分野はこだわりを持っていますし、私の話を聞いてくださった方々に最新情報を提供する一方で、いかに詐欺まがいの小児科医が多いかという現実を知っていただこうと思っています。

昨日、講演が終わり、若い女性が私に近づいてきました。お子さんが卵アレルギーだそうで、主治医から母も卵を食べないように指導されていたそうです。

私の認識では、皮膚の治療をしっかり行い、それでも改善がなければ、母の食べた卵が母乳経由で赤ちゃんにいき、湿疹を悪化させているのか考えるというところだろうと思います。

世の中の小児科医の多くは、アトピー性皮膚炎の診断すらできず、治療もできないので、自分の腕のなさを棚に上げて、母親の卵制限をやるなんて「問答無用!」って感じです。どうしようもない医者のようです。

ここ最近触れている「提言」でも示されている通り、アトピー性皮膚炎を見極め、ステロイド軟膏を広く、厚めにビシッと塗って、それを続けることが必要です。私の見る限り、新潟県内にはこの治療ができる皮膚科医、小児科医はほとんどいません。

こんな状況で、「提言」を出したところで、食物アレルギーは予防できるはずもなく、学会幹部もアトピー性皮膚炎の治療をどれくらいできるのか、少々疑っているくらいです。

昨日は医院を休診にしてまで、他県で講演を行いましたが、質問にきたお母さんの「衝撃でした」の言葉で「来た甲斐があった」と思いました。来週以降も講演が続きますが、多くの方々に「衝撃」を伝えたいと思っています。