小児科 すこやかアレルギークリニック

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すこやか砲
2017年06月24日 更新

芸能人のスキャンダルのスクープが続いています。

昨年は、センテンススプリングで有名になった週刊文春さんの活躍が目立ちました。それを「文春砲」と言うらしいですね。

今日は、「すこやか砲」を炸裂させようかな(笑)。

昨日、ある患者さんが当院を受診されました。食物アレルギーの患者さんなのですが、市内の小児科開業医にかかっていて、どうしていいか分からなくなって、当院に相談に来られました。

地元の患者さんは、自分で言うのも何ですが、ちょっぴり幸せかもしれません。食物アレルギーなどで疑問に思えば、多くの患者さんが当院に来られるというルートがあるからです。

この患者さん、生後6か月から卵黄を食べるよう指導されていました。先週日本小児アレルギー学会から発表された「提言」と同じですね。

持参したアレルギー検査を見てみると、小麦が1項目調べられているだけです。卵アレルギーがあるから、少しずつ食べさせているんじゃないんですかね?(汗)。

話を聞いてみると、「バカだなぁ」と思ってしまいました。アトピー性皮膚炎があると「経皮感作」を受けやすく、食べ物の中でも一番頻度の高い卵アレルギーを予防するために、6か月から少量食べさせていきましょうという提言です。

アトピー性皮膚炎もないのに、卵黄を少量食べさせようなんて、「提言」には書いていないのです。この医者は自分がやっていることを全く分かっていない訳です。アトピー性皮膚炎がなければ、卵アレルギーになる可能性は極めて低いため、離乳食の一環として少量から自宅で食べさせるということになっています。

意味もなくアレルギー症状を起こすと脅されていた訳で、「金返せ」って怒りに行ってもいいくらいの医療内容です。

小麦の検査をしたのは、小麦を摂った時に顔が赤くなったとか。それで小麦の検査をしたのですが、クラス0でした。それでその医者はどう言ったかと言うと、「自宅でうどんを2ミリから食べさせなさい」だそうです。

レベルの低いことをする小児科医だとは思っていましたが、こうやって誤魔化して、当院に紹介しないようにしていたんですね。この患者さんが小麦アレルギーかどうかも明らかにせず、それっぽいことをして患者さんを引き止め、自分の医院に利益を落とそうとしている「自分ファースト」、「利益ファースト」の小児科医をどう思いますか?。

そもそも、うどん2ミリが大丈夫という根拠はどこにあるのでしょうか?。私ならうどんを用いて負荷試験を行い、どこまで食べられるかを判断し、食べられた範囲内で自宅で食べてもらいます。

ちなみに、小麦で皮膚テストをしてみましたが、陰性でした。アレルギー検査も陰性となると、たまたま赤くなっただけで、小麦アレルギーは存在しないのかなと思っています。

卵アレルギーも小麦アレルギーも、こんなデタラメをして儲かってしまう、日本の医療制度を多くの患者さんに疑問に思っていただきたいです。だから何の勉強もせず、それっぽいことをやり、専門医に紹介しようともしない悪徳開業医が増えているのです。

時々「すこやか砲」を炸裂させたいと思っています。