小児科 すこやかアレルギークリニック

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やはり日本一早いのかも
2017年06月30日 更新

先日の水曜日、某市で食物アレルギーの講演を行いました。

園、学校職員が対象なので、食物アレルギーの誤食時の対応の話がメインなのですが、ちょうど2週間前に卵アレルギーの発症予防の提言もありましたし、タイムリーということもあり、それについて解説を行いました。

食物アレルギーは予防できるに越したことはありません。私自身も、近くに相談できる小児科医がおらず、遠路遥々受診される患者さんや、微量でも症状が出てしまい、毎日必死に除去を続けている親御さんをみるにつけ、そう思います。

提言によると、乳児期早期に発症したアトピー性皮膚炎を対象にしておりいます。生後6か月から少量食べることで予防できたと言います。となると、早期に対応する必要があります。

1歳以降だとどうしようもないのでしょうか?。あきらめずに食べさせていくと、治っていくことを経験しています。ですが、これは「予防」ではなく、「治療」でしたね。早期に対応して予防できる、確かに魅力的です。

先日、行政側に保健師に対する勉強会を打診しました。打ち合わせの上、日程が決まりました。もしかしたら、日本一早い保健師への食物アレルギー発症予防の勉強会だと思っています。

行政側も食物アレルギーの予防を望んでいるのでしょうね。私の提案を受け入れてくださり、よかったと思っています。

現在、全国学会のデータ入力に忙しいと書きました。学会では予防の話はしない予定なので、学会の準備とは別に用意をしないといけません。やることが増えて、結構大変です。切羽詰まっていますから。

まあ、何とかしなければいけませんね。

ところで、4月に市内で食物アレルギー研修の際にエピペンの誤注射があり、ニュースにもなりました。それを受けて、学校関係者へは食物アレルギーの研修会がありましたが、保育園、幼稚園関係者へは研修会が行われていないようです。正しい情報が少なくて困っている園も多いと思うのですが。

保健師への卵アレルギー予防の勉強会は他の行政でもやるべきで、全国的に流行らせなければならないと思っています。