昨日というか、今朝は2時過ぎまで医院で仕事をしていました。
もちろん診療じゃないですよ。カルテを広げて、学会の準備です。お陰さまで、だいぶ進みました。でも、そのお陰で、かなり睡眠不足で、頭が痛い…(涙)。
これまで、当院での食物負荷試験のデータをパソコンに入力するのをサボっていたため、そのツケがまわってきただけなのですが、大きな変化を感じます。
これまでは0歳の負荷試験はあまりしてこなかったのですが、昨年秋に出たガイドラインで解禁になったせいもありますし、昨年12月に公表された成育医療研究センターの早期から卵を食べさせると治るという情報を先に得ていたので、昨年秋から0歳の負荷試験が増えています。
この世代は、卵アレルギーが圧倒的に多いんだなと気づかされます。その卵アレルギーの発症を予防できたら、素敵ですよね。
長年食物アレルギーに取り組んできて、除去期間の長い人が治りづらく、0歳から手を打つと治りやすいという印象はバリバリありますね。しかも、0歳児に濃い卵を食べさせないということもあり、症状の出る子は少ないです。
これは、「提言」とも一致しますね。やはり、本格的に取り組むと、そういうことなのでしょう。前も書きましたかね、食物アレルギーは「鉄は熱いうちに打て」と一緒だと。
また、“中途半端”な負荷量の負荷試験も増えました。決して悪いことではないと思います。どういう意味かと言いますと、以前は牛乳の負荷試験だと、どうにでも200mlという最終目標を達成しないとと捉えていましたが、重症な患者さんや、摂るのが嫌で嫌でしょうがない患者さんには、例えば10mlで終了しています。
とても重症だと1mlと摂れないので、10mlも摂れれば十分という発想でもあります。その分、のちのち200mlを目標にした負荷試験をやることになりますが、よりリスクを減らす、無理強いしないという点でメリットは大きいと思います。
昨年出たガイドラインでも、卵や乳アレルギーの負荷試験は3段階に分けるという方式を採用しています。当院では、卵なら卵クッキー、カステラ、卵焼きと以前から3段階に分けて実施しており、ガイドラインが当院の流れに追いついたと思っています。
何か、自分のやっていることが、時代の流れとほぼ一致しているように感じており、面白いなと思っています。
また、当院では、いろいろな食材で負荷試験を行っていますので、その他の食材の負荷も増えています。ピーナッツ、甲殻類、ソバなど様々です。ゴマも果物、ナッツ類などもやっています。それもニーズに合わせている結果でしょう。
データ入力が済めば、それを今言ったようにまとめると、面白いかなと思っています。今日も睡眠不足でヘロヘロですが、“時代の流れ”を表現できればなと思っています。