小児科 すこやかアレルギークリニック

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2017年07月04日 更新

いつの間にか7月になっていますが、今月は大変です。

全国学会の講演、栄養士さんの会合での講演という大きな山があり、通常の講演もいくつも入っています。せっかくなら、最新情報を提供したいということで、当院の負荷試験のデータを入力しているのはお伝えしています。

それもだいぶ進んだので、あとはスライド作りとなります。それを上手く作らないと、意味がありません。順番的に栄養士さんの会合でのスライド作りを先にやることになっています。

やはり、皆さんん気になっているが、先日公表された卵アレルギーの予防に関する提言のようです。当院も0歳から食べさせており、自院のデータも含めて話を進めていこうと思っています。

この辺も提言に先駆けて、昨年からこだわってやってきたことなので、自分のところのデータを出した方が説得力があると思います。当院では、0歳児が卵の値が陽性であれば、少量の卵で負荷試験をおこなっています。多くが何ともないのですが、一部が発赤や嘔吐といったアレルギー症状が見られます。

多分、全国で卵を早くあげればいいんだと、ご自身の判断で卵を与える親御さんがいると思うのですが、リスクがあることを知っておいていただこうと思っています。

また、やはりポイントは「経皮感作」となります。湿疹をキレイにして、以降の卵の侵入を防ぐ必要があります。皮膚の状態を安定させて初めて、今度は“食べさせる”という次の段階に進むべきなのです。

そんな感じで、話を進めていこうと思っていますが、参加される栄養士さんにどういった話を聞きたいかを打診してみました。いくつか質問をいただいていますが、少量を自宅で食べさせた方がいいかという現実的なものが多いようです。

これもケースバイケースでしょうね。「提言」でもあったように、精通した医師の管理のもとで行われるべきでしょう。当院では、既に陽性のものは負荷試験という万全の形で食べられるかどうかを試しています。患者さんが自宅で危険にならないように、配慮しているつもりです。

皆さん、ご苦労されていますね。学会の出した「提言」が逆に混乱させているという雰囲気も感じています。“食べさせる”という方針を打ち出したことは、よかったとは思いますが。

今週末も発表はありませんが、学会に行くため、準備ができません。今のうちに大幅に進めておかないといけません。疲労がたまっていますが、頑張らないと!。