とりあえず、今月が早く終わってくれないかなと思っています(汗)。
栄養士会の講演のスライドの提出を数日後にひかえ、疲労も溜まってきています。ギリギリ何とかなるかなという状況です。
昨日もスライドを作っていました。0歳児へ負荷試験をどうやっているかというスライドを用意しようと思いました。
私の診ている患者さんで、生後6か月で当院を受診された患者さんの例を挙げようと思います。
この患者さんはアトピー性皮膚炎を見逃され、「経皮感作」を許してしまっていました。〇〇皮膚科さん、ダメですね~。
湿疹の改善が思わしくないという理由で受診される方が多いのですが、食物アレルギーが完成してしまうと、即時型症状で受診される方もいらっしゃいます。この患者さんもまさにそれでした。
アレルギーを持つ赤ちゃんにとっては鬼門かもしれませんが、「パン粥」を食べて、蕁麻疹がすぐに広がった患者さんでした。乳と小麦、どちらもアレルギーを起こし得ます。
前医で検査してあり、卵白5、ミルク2、小麦3でした。検査上は、乳も小麦もどちらも原因になる可能性があります。もう負荷試験をやるしかありません。
まず皮膚をキレイにして、8か月時にうどんで負荷試験をしました。29g摂ったところで蕁麻疹が広がりました。
「小麦が原因だったのね」と思ってはいけません。10か月時に牛乳で負荷試験を行ったところ、4ml飲んだところで蕁麻疹が広がりました。どちらもアレルギーの原因でしたが、牛乳アレルギーの方が重そうです。更に卵白を少し含む食品も負荷し、食べられることを確認しています。
うどんの負荷試験をして以来、うどんは症状の出た以内で食べさせており、1歳1か月になった3か月後、負荷試験をやることにしました。
どうなったと思います。何と、今度は100gを完食しています。お見事としか言いようがありません。食物アレルギーに対する人間の力って、こんなに恐るべきものだったんですね!。
これに便乗して、卵も手強そうな乳も、また負荷試験を行おうと思っています。