当院は、水曜の午後は休診です。その時間帯に、講演などの院外活動を行っています。
一昨日もそうでした。その日は、歯医者の予約も入っていて、まず歯の治療をして、その後、講演の予定でしたが、16時半からの約束だったため、ホームセンターで買い物をして時間をつぶしていました。
その間に、“あること”が起きているとは、知る由もありませんでした。
昨日診療中に、私の診ている食物アレルギーの患者さんが水曜午後にアナフィラキシーを起こし、救急車騒動に発展していたという話を聞きました。
母は当院に電話しましたが、申し訳ないことに休診だったため、エピペンを打ち、病院に搬送されたそうです。
給食を食べて、騒いでいると蕁麻疹が出てきたそうです。運動が刺激になったようです。学校側から母の元に連絡があり、抗ヒスタミン薬を内服させるようにお願いしたそうです。その後、咳が出てきたとまた電話があり、母がエピペンを持って学校に駆けつけたそうです。
着いた際、呼吸困難も出始めており、母がエピペンを打ち、学校側に救急車を呼ぶようにお願いしたそうです。エピペンを打つ際、母が「手が震えた」とおっしゃっていました。
話を聞く限り、母の対応のすべてが素晴らしく、事なきを得ました。病院では念のため一泊入院をして、翌日元気に退院しています。
先月、上越市からの依頼で学校の養護教諭対象にエピペン講習を行いました。呼吸器症状が出始めたら、エピペン!、救急車!というお話はしたのですが、そうは機能していなかったようです。
結局、母がエピペンを打ち、救急車も呼んでもらうようお願いをしたそうで、母がすぐに飛んでこれない状況では、ちゃんと対応できただろうかと不安の残る対応だったようです。
速やかに対応してもらえる学校もあるのですが、私も母の話を聞いていて、一抹の不安を覚えました。学校での研修会を提案いたしました。
少々、学校側の対応の温度差があるように感じています。エピペンを預かっていただいているので、学校職員がいつでも、誰でもエピペンを使用できるようになっていて欲しいのですが…。