今日は土曜日、外来も混雑するものと思われます。
昨日も県内各地から患者さんが受診されて、大変でした。似たような症状、似たような経過の患者さんが受診されたりしますが、私は1日に何回も同じような話をせざるを得ませんが、患者さんからすると私の話を聞くのは初めてなので、丁寧に対応しているつもりです。
多くが、アトピー性皮膚炎を小児科医、皮膚科医から見逃されて、「経皮感作」が進行し、食物アレルギーになってしまっているというストーリーです。
食物アレルギーを発症前という方もいますし、発症してしまったという赤ちゃんもいます。中にはアナフィラキシーショックを起こしてしまった子までいます。
食物アレルギーの治療からいうと、卵や乳を食べさせるということ。いくらアナフィラキシーショックを起こしたことがあっても、治すためには食べなければいけないと説明しています。もちろん、症状の出ないような少ない量ですよ。
食物アレルギーの対応としては、誤食に注意し、誤って食べてしまったらエピペンということになっていますが、治療としては食べさせるしかありません。まあ、除去を続けて治ってしまうケースもありますが、うまくいかずに重症化するケースもあろうかと思います。
今日の午後は、新潟市内の保育園で、講演が予定されています。そんな話をしようと思います。話の触りの部分は、先月公表された卵アレルギー発症予防の提言についてですね。
多くの人が生後6か月から卵を食べさせればいいんだと捉えているようなので、それを訂正というか補足説明し、正しい理解を広めたいと思っています。
さあ、参加の方々はどんな思いで私の話を聞いてくださるのでしょうか?。それにしても、診療が終わったらすぐに新潟市へ車を走らさなければなりません。
診療が長引いたら、間に合うかどうか心配になるし、講演のボリュームも多いので講演時間内に話し切れるかも不安です。今日は時間との戦いになりそうです。