昨日、ある患者さんが当院を初診されました。
最近、触れましたが、“変なこと”をしている小児科から逃げてこられた格好です。
先月、卵アレルギー発症予防に関する提言がなされましたが、多分それを参考にしているとは思うのですが、家で卵黄を数10分の1、うどんは2ミリから少しずつ食べさせなさいとか言っているようです。
不思議なのは、アレルギー採血すらされていないことが多く、卵アレルギー、小麦アレルギーの存在が証明すらされていなかったりします。これらのアレルギーが存在しなければ、おどすだけおどしておいて、食べづらくしているだけでしょう。
アトピー性皮膚炎の口の周りの湿疹は改善しづらかったりします。私の場合はそれを承知していますので、口の周りは治療を強化しています。他の部位と同じように塗ったのでは、改善が思わしくないのは当たり前のことです。
にもかかわらず、親御さんに向かって「あなたの塗り方が悪い」と怒ってみせたり、もう無茶苦茶なことをしています。
昨日来られた患者さんは、卵のほかにミルクアレルギーもあるようで、もう対応できないと思ったのか、総合病院に紹介しています。
ちなみに、この辺の開業医は、当院ではなく、アレルギー専門医のいない総合病院へ紹介したがります。同じ開業医の当院に紹介しては、客が減るだけだからでしょう。患者さんに一番良い医療を受けさせてあげたいとは思っていないようです。
紹介状を渡す際に、「うちで受けた医療のことは忘れてください」と言われたそうです。多分、自分でも変なことをやっているのを承知で、部外に漏れるとまずいと考えているのでしょう。
それを聞いた親御さんが「そんな変なことをしていたのなら、こんな小児科にはもうかかりたくない」ということで、当院を受診されたそうです。
変なことをやっていることを自覚しており、ちゃんと勉強すれば、もう少しまともなことができるだろうに、なぜ努力しないのだろうと思います。当院へ教えてくれと言えば、教えない理由はないのですが…。
自分の利益を優先し、迷走する開業医は少なくないようです。哀れでなりません。