ずっと学会の準備で忙しかったでした。
「でした」と過去形で書きましたが、講演自体は今週も来週も控えています。ただ、それらは私にとっては“通常業務”なので、先週の全国学会が終わり、だいぶ楽になりました。
この夏、初めて子ども達とプールに行きました。屋外の流れるタイプの巨大な施設です。結構日焼けしました。
土曜も100人の診察は大変でしたが、公約通り!?胎内星まつりに行ってきました。日本有数の星まつりのイベントが新潟県内で開催されるので、参加してきました。特売品も売っており、子どもの自由研究のために、顕微鏡を買ってきました。
ヤバい、もう遊びまくりです(汗)。一応言っておきますが、日々真面目に診療している上で、空いた時間を自由に使おうかと。
負荷試験も、例年なら夏休みに多くなるって訳でもなかったのですが、今年は多めかなと感じています。その分、学ばせていただくことも多いようです。
先日、牛乳で負荷試験を行いました。1年前に牛乳で負荷試験を行っており、4mlくらいでアレルギー症状を起こしていました。多くの医師が完全除去と言ってしまうようなところを、症状を起こさない程度の乳製品は摂るように指導していました。
何ぶん、ご自宅から当院まで100キロ以上離れていますので、ちょくちょく負荷試験もできなかったのですが、先日どれくらい摂れるようになったのか、牛乳で負荷試験をやることになりました。
以前よりも悪化していることはないでしょうが、牛乳は治りづらいケースも多々経験しており、数mlしか摂れないということも想定していました。
この場合、1、2mlから開始しますし、ポンポンと増やし過ぎると思わぬ危険が待っているかもしれません。慎重に進めざるを得ません。ゆっくり増やし、70ml摂れたところで、本日の負荷試験は終了としました。
私も以前は何としてでも200mlと思っていましたが、数mlしか摂れなかった患者さんが70ml摂れるようになれば、もう上出来ですよね。日を改めて、200mlを目標にした負荷試験をやりたいと思っています。
負荷試験をやれば、やっただけのことを患者さんは教えてくれます。
食物アレルギーは、自然に治ってしまうこともあります。今回がそうだったのかどうかは分かりませんが、数mlしか摂れず、完全除去を指示されていた可能性が高いので、少し摂らせていたことがプラスに作用したのではないかと考えています。もうここまでくれば、治ってしまうでしょうね。
当院では、0.1mlも摂れない患者さんがいて、苦戦しています。以前から感じていることですが、1ml以上摂れるお子さんは、治りやすいのかなと思っています。証拠はあるのかと言われると、困ってしまいますが、当院でなかなか摂れない患者さんは、ごくごく一部の患者さんだけのようです。
経験上知っていることは、臨床の上では結構大切だったりします。患者さんが“教えてくれる”ことに対し、常にアンテナを張っていなければいけないと思います。
もっといろいろと教えていただきたいと思っています。