小児科 すこやかアレルギークリニック

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「次はない」
2017年08月16日 更新

昨日から診療を再開しました。

もう「疲れた」というのが印象です(汗)。朝、医院の駐車場に車を停めようとしたら、置くところがない!。さすがの私も初めての経験です。

負荷試験も6、7件入っていて、その上で午前中は100名程の診察。昼休みはチョコ1個で、午後の診療へ突入…。

診療は好きなのですが、時間に追われるのは好きではありません。でも、さすがにせっせと診察をこなしていくしかありません。

負荷試験も、専門医にかかっていて、数値が高いことを理由に負荷試験を拒まれてきた患者さんがいましたが、加工品を無事に完食できています。

「数値で除去するのはもう止めませんか?」と多くの非専門医と専門医に言いたいですね。だって、何の問題もなく食べられることがほとんどなのですから。

結局、負荷試験をしないのは、保身なのでしょうか?。医者が諦めたら、そこで全てが前に進まなくなります。

昨日に引き続き、ドクターヘリのドラマ「コードブルー」ネタを。

現場で診療における見落としをした若手医師が「あれは仕方なかった。次は見逃さなければいい」という言い訳をするのですが、先輩医師から「我々には次はあるが、患者さんには次はないんだ」と叱ります。確かに、患者さんは命を落としてしまえば、“次はない”のです。

確かに立場によって、大きな差です。私も患者の立場なら「今回は仕方ない。次は見逃さない」と言われても困ります。

ところで、私が力を入れているアレルギーはどうでしょう。ぜんそくもアトピー性皮膚炎も慢性の病気なので、咳や湿疹という症状がなかなか治らない訳です。

ということは、医師が診察しても症状が改善せず、何度も「おかしい」と気づくチャンスはあるはずです。ところが、医者が“風邪”とか“乳児湿疹”と誤診して、それに気づかず、診断や治療を一向に変えようとしていません。

ドクターヘリの現場と違い、アレルギーの場合は“次が何度でもある”にもかかわらず、それに目を背ける医者がいかに多いことか。これはまさに医者の職務怠慢としか言いようがありません。それで医者は儲かってしまうのです。

アレルギーにかかわる医師達が「次はない」くらいの覚悟で取り組んでくれれば、日本のアレルギー診療は相当レベルアップすると思うのですが…。そうなることを切に願っています。