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覆面調査
2017年08月23日 更新

昨日、ヤフーニュースを見ていたら、「覆面調査」という言葉を初めて知りました。

「国交省、貸し切りバスを覆面調査へ」というタイトルでした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170822-00010006-norimono-bus_all

国土交通省もこんなことをやるんだと思いました。一般利用客を装い運行現場をチェックするというのです。調査に当たり、貸し切りバス事業者への通告は行わずに、実施日時も「随時」なんだそうです。調査で法令違反の疑いが確認されたら、後日国による監査が実施されるのだそうです。

ミシュランガイドの調査は客に成りすまして行われるのは知っていましたが、この分野で国はこういうことをやっちゃうんですね。

「覆面調査」って医療現場でもやるべきだとは思いませんか?。是非ともやっていただきたいです。

当院がこだわっているアレルギーの分野は、日進月歩ということもありますが、医師の言うこと、やることが医者によって異なり、患者さんを混乱させています。

最近は食物アレルギーは、治すのも予防するのも“食べて”ということになっていますが、多くの医師がアレルギー検査の結果をみて「除去しなさい」と言っています。逆に、“除去すること”は食物アレルギーを重症化させてしまうかもしれないのにです。

改善を求めて医者にかかり、「改悪」させられてしまう。それなのに患者さんは頭を下げて、お金を払っています。医療のおかしいところは、医者はモラルの低い医者ほど、効率よく儲かります。大して説明もせず、改善していないのに同じ薬を出しておけば、患者さんは引き下がらざるを得ないからです。

食物アレルギーの診断は「食物負荷試験」が不可欠ですが、ほとんどの医師が行っていません。必要と脳裏をかすめても、他院に紹介しては患者数が減るので紹介なんてするはずがありません。アレルギーは、このパターンがとても多いのです。

医師として、やるべきこともせず、不当に利益を上げ、荒稼ぎしている開業医は少なくないという現状にメスを入れて欲しいのです。

人の命がかかっているのです。このたるんだ現状に対し、是非とも「覆面調査」をしていただきたいものです。これまでは死亡事故が繰り返されてから調査が行われてきました。それでは遅いのは明らかです。

しかし、そんなことをやろうものなら、医師会が猛反対するでしょうね。「そんな必要はない」と。開業医は、所属が国ではないので、国が調査する訳にもいかないという側面もあるでしょう。現実的に「覆面調査」的なことをやるとしたら、身内でもある医師会くらいしかないのだろうと思います。

医師会の功績も大きいとは思いますが、身内に甘く、甘やかせてダメ医者を作るのも医師会なのかもしれない、そう思っています。