小児科 すこやかアレルギークリニック

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休まない
2017年08月28日 更新

気がついたら8月も終わろうとしています。

子ども達の夏休みももうじき終わるので、最後の週末は霞ヶ浦へ。昨年も行きましたが、金魚すくいの塾をやっているお店があるのです。500円で、金魚をすくう薄い紙を張ったポイを渡され、時間無制限で遊べます。

また、釣り堀もあり、3、4センチの金魚を本当に小さな釣り針で釣ることもできます。新潟からはちょっと遠いですが、子ども達は大満足。結構楽しいですよ(笑)。

当院は、10年前の9月上旬にオープンさせていただきました。もう10年になります。自分なりに真面目に、正直にやってきたのですが、実際に開業してみて感じたのは、開業医はとても重要な位置にいるのに、実力はピンからキリまでということ。外れの多いクジみたいです。

多くの患者さんは、病気になったら近くの開業医にかかると思います。どうしても総合病院がいいという方もいらっしゃるでしょうが、開業医でひどい目に遭ったことがある方が多いようです。

少し前に「ヒエラルキー」のことを書きました。実力では多くの方が「開業医<勤務医」と考えているでしょうが、「開業医>勤務医」でなければならないと思っています。

いきなり病気が急変した場合は、緊急で大きな病院へいくでしょうが、どんなに重症な患者さんであっても、最初は開業医にかかるはずです。その開業医が「これはただ事ではない」と見極めて、専門医のいる病院へ紹介してくれるのがベストでしょう。これは誰も異論はないと思います。ですから、開業医がちゃんと勉強していて、これは自分でも対応できるか、専門医に即紹介すべきか、分かっていなければならないと思います。

私は小児科医で、アレルギーを専門にやっていますが、多くの開業医がアレルギーの重症度を見分けることができず、自分のところで、言い方は悪いのですが、“飼い殺し”にしているケースが多いと思います。専門医にかかるべきなのに、いい加減に扱われ、非専門医の元で診られているという意味です。

診断もできない、治療もできない。患者さんに全く役に立たない“医療”をしている小児科医は意外と多いと思います。

大学病院に行けば、小児科であっても血液や腎臓、内分泌などの専門医が複数いて、グループで診療しています。それぞれの専門の学会でも活躍していることが多く、学会参加のため、休診になることも度々です。

ところが、小児科の開業医は、子どもの全ての分野を対象にしています。“広く浅く”ということでしょうが、“こだわり”もないので、学会に参加することもなく、旧態依然とした知識で、テキトーなことを言って通わせて、専門医への受診を阻んでいることもあります。

みていると、1年を通じて休診にしていない小児科がいくつもあります。これはも医師として「有り得ない」訳です。これだけ日進月歩の医療をなめてかかっている証拠とも言えます。

私は年間4、5回は全国規模の学会に行くようにしています。それで足りているかどうかは分かりませんが、行かないと自分が心配になるのです。最新の情報を元に、かかってくれる患者さんに私なりの医療を提供したいと考えています。

それが医師の務めと思うのですが、学会も行かず、どうしようもない“医療”を提供している小児科医は、いますね。休めば収入が減るとでも思っているのでしょう。だいたい休まない小児科は、医療レベルが低いと感じています。

さあ、皆さんのかかりつけは大丈夫でしょうか?。