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ドラマ
2017年08月29日 更新

昨日も「コードブルー」を観ました。

ドクターヘリで現場に向かう救急医の話ですが、昨日もひん死の重傷の患者さんの胸をその場で開いて、心臓を直接手で揉むという心臓マッサージをしていました。

私なんて小児科医です。いわゆる内科医なので、そんなことはしたことがありません。そういう意味では、一般の方と同じです。「そんなことまでしちゃうの?」という目で観ています。私には真似のできないことです。

この秋、一番人気のドラマですが、展開が早く、患者さんの取り扱いで悩む真摯な医師を描いており、視聴率が高いのもうなずけます。

医療系のドラマは、常に人気が高いと言います。テレビ局的にも視聴率を取りやすいのだそうです。確かに、人の命を守るため、自分を顧みず、限界まで頑張る姿には心を打たれます。

ああいうドラマを自分のかかりつけの医師に重ねてしまうのかもしれませんが、それは危険なことでもあると思います。

よくこの場で書いていますが、誤診を繰り返し、症状が改善していないにもかかわらず同じ薬を出し続け、専門医に紹介しようともしないヤブな医者は大勢います。もちろん、日々勉強し、患者さんのことだけを考えて、ベストを尽くそうとする医師もいますが、そんなに多くはないように感じています。

患者さん達が医師を特別視しており、「お医者さんのやることは100%正しいはず」と考えているため、何でもかんでも受け入れてしまうことは問題があります。

医師全員が、まともな医者になるのが一番いいのですが、楽して儲かることが分かった医者は、そのぬるま湯から抜け出すことは不可能でしょう。患者さんが、医師の言うことを鵜呑みにせず、納得いかなければ医者を代えるというのが、自分を守る対処法だと思っています。

ドラマと現実は違うということも覚えておいていただきたいと思っています。