小児科 すこやかアレルギークリニック

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小さなことも
2017年08月30日 更新

真面目に診療しています。

昨日は、ドラマの話をしましたが、田舎の内科系の小児科でも、充分ドラマチックな部分もあります。負荷試験を行い、食べられた時は、子どもや親御さんとハイタッチすることもあります(笑)。

親御さんが、数値が高いと食べられないと、非専門医から“洗脳”されている時は、私は燃えます。そして食べられることが分かると、こちらもうれしくなります!。

最近は、0歳児に対し、卵黄の負荷試験をやることが増えています。卵黄と書きましたが、実際卵アレルギーは卵白が悪さをすることがほとんどで、卵白のまとわり付いた卵黄を食べさせ、食べられることが確認できたら、離乳食にどんどん活かしていただいています。

これくらい低年齢から食べさせていると、卵クッキー、カステラと食べ進められています。今年の6月に卵アレルギー発症予防に関する提言が出されましたが、当院はこのようにして、卵アレルギーを“造らない”ようにしています。これに併せて、多くはアトピー性皮膚炎がありますので、皮膚の治療も行っています。

卵アレルギー発症予防の提言で示された方法とはやや異なりますが、こうすることで卵アレルギーは予防できることを実感しています。

以前は、私は全国で勝負したいと思っていたので、学会発表は全国学会でしか行っていなかったのですが、来週、新潟県内で小さな研究会が行われますが、そこでも発表予定です。

普段診療していると、卵アレルギーの発症予防を意識している小児科医、皮膚科医はいないんじゃないかと思っています。学会が「提言」を出すことで患者さんは知っている人は知っているのに、それを行う立場の医師が全くの無風状態のようです。

新潟県内には、私のやっていることを知らない人達も多いでしょう。もしかしたら、都会の専門病院でしか卵アレルギーの発症予防はできないとあきらめている人もいるかもしれず、もう少し県内にも目を向け、一開業医でも充分可能であることを知ってもらいたいと考えています。

小さなこともせっせと行い、知っていただきたい人に広めていく努力を続けていこうと思っています。