小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

2017年09月16日 更新

この3連休で、台風が日本列島を縦断しそうだと言われています。

このところ、大雨による災害が続いており、大きな被害のないことを願っています。私の分野でも心配していることがあります。

ぜんそく発作の増加です。普段、食物アレルギーのことを書いていますが、もともとはぜんそくに力を入れていました。

10年前に開業して、他院で見逃されていたぜんそくの患者さんが大勢受診してくださり、食物アレルギーに力を入れていたら、食物アレルギーの患者さんが県内各地から受診するようになり、ここ最近は「経皮感作」を阻止すべくアトピー性皮膚炎の治療に力を入れているため、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いという「流れ」になっています。

ぜんそくは、いまだに力を入れています。今でこそ、軽症のぜんそく患者さんにオノン(プランルカスト)やシングレアを使うのをガイドラインで推奨していますが、私はこれらの薬をガイドラインで推奨する以前から積極的に使っていました。

開業医になってからは毎日外来で診療しています。ぜんそくに関して言えば、例年お盆が過ぎて、8月20日頃からぜんそくの調子を崩したお子さんが受診してきます。そしてその数が徐々に増えていくというのを経験しています。

今年もお盆過ぎからそういう患者さんを見掛けるようになりました。日に日に増えています。1年ぶりに中止していた薬をもらいにくる人もいます。

日頃診療に没頭していると、季節の変化にさほど気づかなかったりしますが、逆にそういう患者さんに触れることで秋の訪れを感じます。

そんな中、大きな台風が接近しようとしています。台風の被害を不安に思う一方で、ぜんそく発作で苦しむお子さんが多くならないよう願っています。