先日、小学生クイズナンバー1というような番組をやっていました。
エントリーしていた1人の小学6年生は、夏休みは朝5時過ぎに起きて新聞を読み、午前中や午後、夜にかけて1日12時間勉強するのだそうです。
模試も全国で1位をとったことがあるそうで、将来は東大に行き、エリートコースを辿っていくのだろうと思いました。
私は小学校6年生の頃は、もっとのんびりしていました。日々の努力の差で人生が決まるし、それは子どもの頃から生じていることなんですね(汗)。
私の場合は、何とか地方の国立大に入ることができ、小児科の道を選びました。勤務医を経て、開業して10年経ちました。
勤務医時代よりも、「プロに徹しなければ」という思いはあります。
小児科は子ども全般を診ることが求められているのですが、勤務医時代は上司や同僚に相談できましたが、開業してからは医師は一人しかおらず、誰にも頼れません。アレルギーに関しては、なるべく自分の力で対応し、他の分野は手に負えなければ、入院加療が必要ならば紹介することにしています。
普段よく診る分野は、アレルギー以外でもそれなりに対応しないといけませんが、アレルギーは、県内各地から困り果てた患者さんが受診されます。いつでも誰にでも対応できるように、準備をしていないといけません。
ですから学会に定期的に参加し、珍しいケースの発表も聞いたり、日本の第一人者に直接質問して自分で解決できるようにしています。そうやってきました。
テキトーに誤魔化していれば、「逃げ」を繰り返すことになり、似たようなケースに対応はできません。自分で解決できるようにしておかなければなりません。
本当に医学を追究しようとしている立派な先生も多いと思いますが、私は私なりにプロに徹してきたつもりです。それには、人知れず努力をし、継続する姿勢が求められます。
昨日の夜、「すこやか健康フェア」の講師である馬場先生から講演で使われるスライドをもとにした配布資料がメールで送られてきました。毎年、参加者があとで見返せるようにと配布資料をお配りしています。今回も馬場先生に、ご準備をお願いしていたのです。
巷では3連休の中日の夜中に、田舎の開業医の主催する講演会の準備をして下さっていたのです。全国各地から引く手あまたでしょうに、申し訳ない気持ちになりました。
馬場先生は、小児皮膚科の分野ではなくてはならない存在の先生です。人の上に立つには、それ相応の努力が必要なんだと感じました。