小児科 すこやかアレルギークリニック

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0歳
2017年09月22日 更新

昨年秋に食物アレルギーのガイドラインが出ました。

それ以前のものには、0歳に負荷試験は勧めていなかったのですが、今回その縛りがなくなりました。

以前の当院では、0歳のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんに採血させていただいた際、卵やミルクが高いと「1歳になったら負荷試験をしましょう」と説明していました。

その除去の指導が正しいのか、非常に疑問だったため、“解禁”前から0歳児に負荷試験を行い始めていました。

確かにガイドラインで推奨されていないことをやることは、責任という点でリスクを伴いますが、そもそも0歳児に負荷試験を制限することの方が根拠のないことで、ある意味ガイドラインを見切っていた訳です。

昨年秋には、晴れて0歳児へのゴーサインが出て、それ以来1歳になるのを待つことなく、負荷試験を行うようになりました。

印象としては、除去期間が長い方が食べづらくなるようで、負荷試験のタイミングは3歳より2歳、2歳より1歳、1歳より0歳、そう考えています。昨日なんて、5人負荷試験を実施したうち、4人が0歳でした。

0歳で負荷試験をして症状は出ないかとえば、そんなことはありません。昨日も4人の0歳のうち、2人は症状が明らかに出ました。こう書くと、5割も症状が出るの?と思われるかもしれませんが、確率的にはもっと少ないものです。

0歳児への負荷試験の解禁がなされて1年も経っていませんが、今後は0歳から負荷試験をするというのがトレンドになることでしょう。

かかりつけ医から「除去しなさい」と言われたら、疑いの目でみてください。そして負荷試験をやってくれる専門医のもとを早めに受診してください。