小児科 すこやかアレルギークリニック

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不努力
2017年10月03日 更新

昨日、医者をやってて嫌になっちゃったという話をしてしまいました。

昨日も、アレルギー専門医の資格を持っている医者から、ぜんそくがあるにもかかわらず、“気管支炎”と診断されていた患者さんが受診されました。

結果的に、キプレスというぜんそく治療薬が処方されていました。結果オーライかと言えば、私はそうではないと考えます。

親御さんは、ぜんそくと言われれば治りづらい病気だと考えるでしょうし、気管支炎と言われれば、症状は一時的で、治れば治療不要と思ってしまうことでしょう。

医療は、やはり診断ありきで、診断に沿った治療をやっていくべきでしょう。全ての医者が責任を持って診断し、治療していく必要があります。もちろん、必要最低限の説明は欠かせません。

正しく診断もしないで、説明する時間を惜しみ、いかに大勢の患者をこなすかを考えていることが問題でしょう。医者は何をやったって儲かるシステムになっているので、努力することを忘れてしまっているようです。

ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、どれも当院が力を入れている疾患ですが、普通の小児科医はどれも満足に診療できていないし、自分がどれだけのことをやれているかも分かっておらず、結果、患者さんに大きな迷惑をかけています。

アレルギー専門医であっても、一般医よりはマシなものの、相当こだわっている医師でないと、十分なレベルに達していないように感じています。

私も、それなりのレベルの診療ができるように努力しているつもりですが、アレルギー診療は医者の対応がピンからキリまでって感じです。

それでいて、トンチンカンなことをやっている医者に診療報酬が支払われています。私が20~30分かけているところを、2~3分で診察を終わってもです。もちろん、専門医に紹介することもありません。どんだけ儲けているんだか…。

医者の「努力不足」ではなく、努力をしようともしていない「不努力」な医者があまりにも多いことを患者さんには知っておいていただきたいと思っています。