小児科というと、対象は年齢でいうと15歳までというのが一般的でしょうか?。
確かに中学生くらいになると、赤ちゃんや幼児の多い外来には来づらいと感じるのかもしれません。確かに風邪程度なら、赤ちゃんに混じって小児科にかかるよりは、大人に混じった内科の方がいいのかもしれませんね。
ただ、当院で診ているアレルギーは、そんな簡単に治る訳ではありません。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーどれもそうです。最初は園児、小学生でかかっていたお子さんが、通院している間に成長していくこともあります。
今回のタイトルも、18歳の患者さんに「選挙行った?」と実際に尋ねてみました。ちなみに返事は「行きました」でした(笑)。
この患者さんの場合も、小学生の頃に食物アレルギーで私の元に通い始め、当院は開院10年になりましたので、8歳の子は18歳になってしまいます。魚介類に食物アレルギーがあり、何度も負荷試験を行っています。
食物アレルギーについては、ある程度整理がついており、先日久々に受診されたのですが、今度はアトピー性皮膚炎の悪化でした。思春期にアトピーが悪化することはありますが、この患者さんもそのようです。
18歳だと、皮膚科に行きたがるのかもしれませんが、世の中、全般的にアトピー性皮膚炎に力を入れている皮膚科ってほとんどないように見受けられます。受診しても短時間しかかけてもらえず、改善していないのに、同じ薬をもらい続けている患者さんって多いのではないでしょうか?。
その患者さんは、10年もの信頼関係があるため、当院にまっすぐ来てくださいました。当院はアトピー性皮膚炎にも力を入れているため、再診時には湿疹はかなり改善していました。
そういえば、この春も大学進学のため、関東に転居したぜんそくの患者さんの紹介状も書きましたし、そういうパターンって結構あるように思います。
ぜんそくやアトピー性皮膚炎の成人は、基本的に診ていません。呼吸器内科、皮膚科という受け皿があるからです。お子さんが当院にかかっていて、母も重症なアトピー性皮膚炎で、皮膚科にかかっても全く改善しておらず、見るに見兼ねて当院で診ているケースは少数ながらありますね。
また成人の食物アレルギーは、診てくれるところが全くないので、場合によっては、私より年上の患者さんを診ていたりします。
小児科というと、年齢は15歳までというのが普通でしょうが、当院の場合はそれ以上でも普通に診ています。基本的には、親元を離れる頃でしょうか?。