明日から11月です。
今日は10月最終日ですが、今月中旬からインフルエンザの予防接種を行っています。通常の診療にインフルエンザの予防接種が加わるので、その分忙しい日々が続いています。
そのインフルエンザですが、今年は早いのかもしれません。地元上越では、まだ出ていないようですが、新潟や長岡、魚沼方面でインフルエンザがいるのだそうです。
そうは言っても、大きな流行には至らずに収束し、例年通りに1月に流行ってくるのかもしれません。その辺は誰にも分からず、教えて欲しいくらいです。いや、それよりも流行がないのが一番ですが…。
私はインフルエンザが嫌いです。アレルギーの患者さんを大勢かかえており、特にぜんそくを悪化させるからです。世の中には、流行ってくれた方が患者が増えて儲かると考えている、不心得な医者もいたりするんですよ。私は、利益が上がらなくても、ゆっくりと患者さんを診察するのが好きです。
ご存知かもしれませんが、ニュースではインフルエンザのワクチンが足りないと報じられています。先日のニュースでは、東京の小児科で例年は1日80人も接種しているのに、今年は15人に制限しているとか。
予防接種も開業医の収入源ですから、大風呂敷を広げてやっている小児科医もいますよね。今回のような報道をみると、ワクチン不足は結構深刻なようです。
かかりつけの患者さんで、希望される方には接種してあげたいと考えており、足りなくなると困るのですが、当院では今のところ、ワクチン不足ということはありません。
当院は、食物アレルギーに力を入れていることもあり、今年も既に何度も「卵アレルギーがあるので、打てませんよね?」と親御さんから質問されています。当院は、希望者には全員接種を行っていますが、周りの医者からそう言われ、困っている方もいらっしゃるようです。
卵アレルギーがあるから予防接種ができないという小児科医はいまだに多いようです。断るくせに、接種できる医師に紹介すらしないような医者は大勢います。
依頼されても自分で対応できなければ、専門医に紹介するのが筋ですが、自分ができないことは他の医師もできないと決めつけているのでしょうか?。こういうダメな医者が日本の医療レベルを低下させているのだろうと思っています。
逆に、医師のレベルをはかる指標になるのではないでしょうか?。
アレルギー採血で卵の数値が陽性であっても、卵アレルギーとは限らず、「食物負荷試験」をしなければ分かりません。採血結果だけで、接種できないと判断しているのであれば、アレルギーが無知の医者であることは明らかです。
当院では、最近は0歳から負荷試験をしているので、尚更自信を持って「接種できますよ」と言っています。