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てんしょく
2017年11月04日 更新

医師は、医学部に入らないと医師免許を取得することができません。

何を今更と怒られそうですが(汗)、医学部に進んだ人はほぼ全員医師になるしかなく、「転職」は難しいのです。いわゆる、つぶしのきかない職業なのだと思います。

では、誰もがモラルの高い、患者さんのための医療をやりたいと考えて、努力して医学部に入るのだと思います。

ただ、中には医師になってみたら、「何か違った」とか、「自分には向いていない」と感じることもあるでしょう。でも、先程述べた通り、ほとんど医師になるしかないというのが現実です。

私の大学の同級生で、成績がいいから学校の先生から医学部進学を薦められたという人がいました。高校側も、医学部に輩出すればポイントになるでしょうから、医学部に行かせたがるという部分もあるのでしょうね。

そんな状況で、医師になった人が、みな医師を「天職」と思っているかと言われると、それは有り得ないと思っています。

医師免許を取ったとして、私の場合は小児科医ですが、何科を選択するかというのも大事な選択だと思っています。

私の場合、子どもが好きで小児科医という道を選びました。医師になって25年になりますが、小児科を選択してよかったと思っています。そして、アレルギーという専門を選びました。

いつも書いていますが、アレルギーという分野は、激動の10年を送っています。いろいろなことが分かってきて、アトピー性皮膚炎から食物アレルギーが作られる、いまだに除去を指示する医者が多い中、逆に食べさせることで克服できる可能性が示されています。

私も以前は、アトピー性皮膚炎の治療に苦手意識があったし、卵、乳、小麦以外は除去と指導していることも多かったですが、それが間違っていたことが分かってきました。その罪滅ぼしの意味でも、最新情報に基づき、医療を提供する努力をしています。

激動の10年を体感し、変化が面白くて仕方ありません。興味もあるし、目の前の患者さんに最新治療を提供したいと思うに至っています。

私自身、そんなアクティブな性格でもないし、保守的な部分も多分にあるとあると思いますが、アレルギーに関しては、結構“攻め”の医療をしているように思います。

こう考えると、今、小児科医としてアレルギーを専門にやっていることは、「天職」なのかもしれないと思っています。