小児科 すこやかアレルギークリニック

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イクラ
2017年11月16日 更新

昨日の水曜日は、診療が半日でした。

仕事が終わった後、程なく高速道路をひた走ります。某市で食物アレルギー対策の講演をお願いされていたからです。

12日の日曜の講演は、対象が親御さんであり、食物アレルギーの最新情報を熱く語りました。昨日は、最新情報にも少し触れましたが、誤食時の対応が話のメインでした。

似たような話はよくしているのですが、スライドは毎回作り直しているので、準備が終わったのは18日の明け方でした。

それも何とか終わり、あとは週末の学会発表のみとなりました。昨日の夜進めようと思いましたが、疲れて寝てしまいました。無事に終わるんでしょうか?(汗)。

昨日は、園関係者が対象でしたが、1時間半話し続けました。講演が終わったあと、何人か私のもとを訪れ質問を受けました。

どういう訳か、イクラの相談が多かったです。3人もいました。

イクラは、私の中では嫌なアレルゲンのひとつです。タラコは焼いて食べるので、アレルギーはほとんど起こしませんが、イクラは生で食べるので、アナフィラキシーを起こすことがあります。2人はイクラを食べて、意識消失しています。

しかも、アレルギー採血が陽性だと、ほとんどのケースで負荷試験陽性となります。おにぎりの具に使われることも多く、給食では出ないものの、弁当の日にもってくる子もいるでしょうし、誤食の油断はできません。以上が、厄介なアレルゲンであるという理由です。

そんなイクラですが、当院では積極的に負荷試験をしています。食べさせるきっかけを得るためです。少しずつでも食べさせて、治せるかもしれないと思っています。

負荷試験の食材は、卵や乳、小麦だけでなく、今回のイクラやナッツ類、ソバ、エビなど何でもやろうと思えばやれるということも覚えておいてください。