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真っ青
2017年11月20日 更新

昨日、18、19日と宇都宮で行われた学会が終わり、帰ってきました。

18日に朝9時からどうしても聞きたい話がありました。私の場合、前日は夜間休日診療の仕事が入っていたので、17日から宇都宮入りすることはできませんでした。

最寄り駅のある北陸新幹線で行こうと思っていましたが、それだと間に合わないため、調べてみると、上越新幹線なら間に合います。

ということで、当日は5時前に起きて、車で長岡駅まで行き、上越新幹線に乗りました。9時前に学会会場に着き、最も興味のある経皮感作の話を聞いてくることができました。

今回のタイトルは、何が“真っ青”かと言いますと、私の発表時のトラブルではありません。先に言ってしまいますが、19日の夕方まで講演を聞いてきて、予定より1本前の新幹線に飛び乗りました。

長岡駅に到着直前に車窓は真っ暗で、「真っ白」ではありませんでした。駅を降り立ってビックリ。みぞれ混じりでしたが、路面にも雪が積もり始めており、夏タイヤで出掛けてきたため、それで“真っ青”になったのです。

翌日は仕事のため、帰らない訳にはいきません。駐車場の車のタイヤを確認すると、多くが夏タイヤのままでした。更に雪が積もる前に、何としてでも帰らないといけません。道路のワダチの部分に雪がなかったりして、何とか帰る決断をしました。

雪国育ちでないと分からないでしょうが、夏タイヤで雪道を走ると、ビックリするくらい滑ります。ゆっくりしたスピードで、恐る恐る走りました。学会発表も少なからず緊張しますが、帰りの時にこんな緊張を強いられるなんて、想定外です(涙)。

高速道路がチェーン規制が出ていれば、下道でゆっくりゆっくり帰るしかありません。長岡インターまで辿り着くと、何とか走れるようです。長岡、柏崎、上越と走ってきましたが、豪雪地帯に含まれる長岡が一番雪が多かったですね。なお、更に豪雪地帯の小千谷、魚沼方面はチェーン規制が出ていました。

何とか自宅に到達しました。学会発表の準備で観れなかった「コウノドリ」というドラマをウォーキングしながら観ることができました(笑)。夜にネットで高速道路の状態をチェックしてみると、県内の多くがチェーン規制となっており、もう少し帰りが遅ければ、更に危険だったようです。やれやれの学会でした。

そうそう、本業の発表は無事にやってきましたよ。今回は、卵や牛乳アレルギーがあり、その際の血液検査でエビやソバ、ナッツ類がクラス1や2だった時に、どうしているかという発表でした。中にはクラス0と分かっていても、これらの食品を食べさせられない親御さんっていますから、要はクラス0を含む、2以下の食材で負荷試験をやった場合、安全に食べさせられるかというものでした。

あまりこういう発表はなく、ちょっと斬新かと思っています。ついでに結果も述べますが、エビ、カニ、イカ、タコ、イクラ、タラコ、魚、ソバ、ピーナッツ、クルミ、カシューナッツで検討したのですが、エビとイクラ、ソバはクラス0でもアレルギー症状の出た方が1名ずついました。クラス1で出たのがソバとピーナッツでした。

これを聞くと「怖い」って思われるかもしれませんが、どれも軽い症状で、安全に負荷試験をできたし、94%は解除できたという結果でした。

今回、直前の1週間で講演、発表が3つ重なり、更にインフルエンザの予防接種で受診も1日200人くらい診療していてですから、「もう発表なんてこりごり」と思ったりしましたが、私の発表が役に立つなら、来年も発表しようかななんて思ってしまいました(笑)。