小児科 すこやかアレルギークリニック

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県外からでも
2017年11月28日 更新

学会や講演活動にもチカラを入れていますが、それよりも何よりも私のエネルギーを注いでいるのが外来診療です。

実は、250キロ離れた県外から受診してくださっている患者さんもいらっしゃいます。周囲に専門医がおらず、当院のホームページを見て、受診したいと思ってくださったようです。

卵はクラス5、小麦はクラス4でした。他にも陽性のものがありますが、まずはこの2つの食品をどれだけ食べられるのか、攻略しないといけません。卵は未摂取、小麦は少量のうどんで膨疹が出ており、意外と重いかもしれません。

距離が距離なだけに、メールでやり取りした上で負荷食材を決めて、受診していただきました。初診のその日から、負荷試験に突入です。

卵はかなり少量で症状が出て、小麦は意外と食べられました。それらを食べ続けていただき、先週、2回目の受診で、2度目の負荷試験を行いました。うどんは100gをあっさり食べられました。小麦ってねばり腰で食べさせていると、結構食べられるようになります。

卵は卵クッキーを食べられました。当院の「勝利の方程式」に乗れそうです。つまり、「卵クッキー」→「カステラ」→「卵焼き」という順番で食べさせていくのです。

私の中では、卵も小麦も半ば攻略できたと考えています。当院は、外来負荷しかやっておらず、遠路遥々受診していただいているので、ドラマ「ドクターX」じゃないですが、失敗できません。でも、卵クラス5、小麦クラス4をわずか2回の受診で目星をつけられたことは良かったと思っています。

250キロの距離を、私に診て欲しいと大きな期待を持って受診されるエネルギーに頭が下がりますし、その期待に応えなければいけないプレッシャーは正直あります。

私のこれまで培ってきた知識や技術をフル活用するしかないのですが、250キロの距離を「また負荷試験に受診したい」と思っていただけるような結果が求められています。

この辺のことは、普通の小児科医には対応は絶対に不可能でしょう。こういう実績をどんどん作り、食物アレルギーでお困りの親御さんに対し、あらゆるニーズに応えられるようになりたいと思っています。