今朝、起きると、辺り一面が白くなっています。
本格的ではないですが、雪が降っています。もうそんな季節なんですね。
私の場合、診療を大切に思っており、気がついたら季節が変わっていたなんてことはよくあります(汗)。
さて、今年も参加すべき学会は終わりました。でも、来年のことですが、エントリーすべき学会の準備はしなければなりません。
先月も日本小児アレルギー学会がありました。自分のやっていることを発表し、最新情報を日本の第一人者の先生から講演という形で仕入れてくるということを、過去15年以上続けています。私にとっての楽しみのひとつでもあります。
それと、もうひとつ楽しみもあります。学会会場には大抵、本屋さんが出店していて、医学書を買うことができます。医学雑誌からも新しい情報を得ることができるのです。
今回、ある雑誌を買ってきました。アレルギー関係の特集だったのですが、タイトルは以下のようです。「最新アレルギー予防・治療戦略 ーこれからのアレルギーを考えるー」というものでした。
興味をそそられませんか?。だいたい把握している分野も多いと思うのですが、アレルギー疾患対策基本指針のことや、食物アレルギーの発症予防、アトピー性皮膚炎に対する早期介入、小児ぜんそくの発症予防などにも触れられています。
当院には、連日他院でおかしなことをされ、当院に大きな期待を持って受診される患者さんが何人もいらっしゃいます。本来、医療はどの医者に行っても同じレベルの診療を受けられるはずですが、ここにも大きな「格差社会」が存在しています。
この場で、卵アレルギーの発症予防について触れる機会も多いですが、新潟県にいる限り、印象では99%の医者が発症予防のことなぞ考えてもいないようです。学会や医学書では、かなり盛り上がっている分野であるにもかかわらずです。
かかりつけ医は、風邪などお子さんが体調を崩した時の味方かもしれませんが、患者さん達にとっても最大の敵は、かかりつけ医の「無関心」なんだろうと思っています。