小児科 すこやかアレルギークリニック

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問診の勝ち
2017年12月07日 更新

昨日も水曜の午後に講演がありました。

ただ、少々遅刻してしまいました。家は早く出たのですが、北陸道の大渋滞で、身動きが取れなくなってしまったのです(涙)。

講演会場の新潟市へ向かって車を走らせたのですが、新形市以北では雪のため通行止めという表示は出ていました。そのまま北陸道を走ったのですが、途中で大渋滞にハマってしまい、うんともすんとも言わないような状態に陥ってしまいました。

あれは、高速の電光掲示板の表示ミスでしょう。人災という面もあったと思います。改善を望みたいと思います。

講演の方は、私は4コマ目を担当しており、実は3コマ目の先生も大渋滞にハマって、遅刻をされたのだそうです。私も遅刻は遅刻ですが、傷口は最小限だったようです。

最近、食物アレルギーの話をする場合、問診の重要性をお話ししています。

例えば、卵を食べてじんましんが広がった場合、卵アレルギーを疑いますよね?。多くの小児科医も血液検査をして、卵が陽性なら卵アレルギーと診断することでしょう。

ここで「ちょっと待ったぁ~」です。普段から卵を繰り返し食べているようなら、卵アレルギーではなくなってしまいます。検査が陽性であってもです。

アレルギー検査は、陽性だと原因であることも多いのですが、普段食べて何ともなければ、食物アレルギーとは診断できません。だいたい親御さんは、「卵を食べてじんましんが出た」という言い方をされますが、卵だけでなく他のものも一緒に食べていることが多く、原因を他に求めなければならないこともあります。

多くの医者が卵が陽性なのを見て、鬼の首を取ったかのように「卵アレルギーです」なんて言いますが、ダマされてはいけません。

もちろん、卵をほとんど摂ったことがない、もしくは摂っているが、この時は多く与えたとか、半熟の部分があったというのなら、卵アレルギーの可能性が高まります。また、その日の体調が悪ければ、普段から摂っていてもその日に症状が出るということは起こり得ます。

食物アレルギーの診断は、問診が極めて重要で、場合によってはアレルギー検査陽性ということよりも、その価値が上回ることもあります。

アレルギーに詳しくない医者は、検査>問診という判断をしますが、問診が勝つことも多いことを知っておいてください。