小児科 すこやかアレルギークリニック

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是々非々
2017年12月18日 更新

いや~、土曜日は死にそうでした。

午前中、100名程の診療をしました。別にそれは普通なのですが、午後にはインフルエンザの予防接種の予約が大勢入っていました。

別にそれも通常通りなのですが、16時から地元の医師会の仕事が入っていましたから、15時過ぎには予防接種を終わらせないといけません。インフルエンザが流行ってきていますが、予防接種をお済みでない方もまだ多く、とにかくやるしかないという状況でした。

午前中の診療は13時半過ぎまでかかりました。昼休みにお弁当をと思いましたが、そんな時間はどこにもありません。とにかく夕方からの仕事に穴をあけてはいけない、その思いだけでした。

ひとりひとり診察して、場合によっては暴れて、素直に接種させてくれてない子どもを大人数人がかりでしっかり固定して接種しなければなりません。予想以上に時間がかかります。こちらも正直、気が気ではありません。

何とか15時過ぎには終了することができました。それから慌てて昼ご飯を食べ、医師会の仕事へ向かいます。この医師会の夜間休日診療は、通常は受診がまばらなのですが、市内ではインフルエンザがはやってきており、ある程度は覚悟していました。

ふたを開けてみると、子ども大人問わず、発熱患者さんが大勢駆けつけ、多くの患者さんにインフルエンザの検査を実施する必要がありました。ヒマになったら読もうと思っていた医学書なんて、手に取る余裕もありません。

結局、朝9時から夜の9時までほぼ休みなく働き、もう大変でした。ちなみに、日曜の朝は前日から始まった妖怪ウォッチの映画の良い席を求めて、映画館に開館前から並びました(汗)。

あ~、時間を気にせず、のんびり数日旅に出たい、そんな気分です(笑)。

日曜に映画を観たあと、新潟市内の本屋に行きました。冬休みに子ども達の読むであろう本を買いにです。ジュンク堂には医学書も置いてあり、私も興味ある本を物色しました。

ある本を手に取りました。そこには食物アレルギーを予防するために離乳食を早期に導入するか否かを2人の日本の第一人者が「是」とするか、「非」とするかお互いの立場で主張していました。

これは面白いと買ってきましたが、早期に食べさせることについて、早く食べさせた方がいいと考えられてきているのに、いまだにこういう議論があるんですね。

というか、それが学問なのかもしれません。つまり、早期に食べさせる一方で、本当にそれで正しいのかと一連の流れにブレーキをかける役目も必要なのでしょう。

私個人は、慎重な姿勢をとることで結局食物アレルギーにしてしまったという状況は避けたいため、なるべく食べさせるようにしています。それで患者さんに不利益が生じるなら考え直さないといけませんが、今のところは特にないように感じています。

数年後にはある程度結果が出ていると思いますが、この議論はどうなっているのでしょう?。