今年の12月は変です。
秋はぜんそく発作を起こしやすく、雪が降るくらい、つまり冬になって寒暖差がなくなると、発作を起こしにくくなってきます。
ずっとぜんそくの状態がよければ、12月にぜんそく治療薬をお休みすることも多いのです。
ところが、今年はぜんそくの薬を真面目に飲んでいても、風邪を引くとゼーゼー言ったり、咳で眠れなくなるという患者さんがかなり目立ちます。
ぜんそくの治療は、症状が安定していれば、治療薬を減らしたり、休止したりしますが、咳の出やすい状態の患者さんが多いため、無理に薬を中止し、年末年始に悪化してもらったら困ります。
そこで、年明けまでは飲んだ方がいいとお話しし、治療を継続している患者さんがほとんどです。そりゃ、止めてあげたいけれど、平穏無事な年末年始を優先したいという考えです。
それにしても、こんな12月はほとんど経験がありません。今年はインフルエンザの流行が早めで、インフルエンザにかかってぜんそくが悪化している患者さんもいますが、大した熱もなく、鼻風邪程度をきっかけにゼーゼー言ったり、睡眠障害を起こす患者さんが多いようです。
ぜんそく発作を誘発しやすい、風邪のウィルスでも流行っているのでしょうか?。いずれにしても、この時期、患者さん達には毎年言っていることですが、平穏無事な年末年始を送るためにどうしたらいいかを一番に考えています。