小児科 すこやかアレルギークリニック

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私の年末
2017年12月30日 更新

あまり実感はありませんが、2017年も終わろうとしています。

当院は、年末年始のお休みを29日から1月3日までの6日間いただいていますが、それだけ長期に一度に休むことはまずありません。その特別さで、「年末なんだ」と感じている次第です(汗)。

お陰様で、多くの患者さんとの出会いがありました。私のこだわって学んだ知識が、少しでも還元でき、患者さんを少しでも笑顔にできていれば幸いだと思っています。

せっかくの休みですが、昨日はブックオフ巡りでした(涙)。私はファイルメーカープロという集計のソフトを使っています。古いバージョンなのですが、操作法を忘れてしまいました。店頭には、現行の新しいバージョンの解説書しかなく、困っていました。

ネットで探せば、手に入るのですが、年明けになってしまいます。そこで考えたのが、古本屋にないかということ。都会では古本屋があるのでしょうが、地方ではブックオフくらいでしょうか?。

ブックオフ巡りを敢行し、3軒目でほぼ同等のバージョンの解説書を発見しました。いやいや、本当にラッキーでした。解説書に従い、操作を行い、問題を解決できました。

あんた、何やっているんだって?。再来月の学会の準備をしています。アトピー性皮膚炎と経皮感作について、日頃こだわって診療していますが、それを集計しています。

まずはデータ入力ということで、昨日は夜から医院にこもり、電子カルテを操作していました。集中してやっていたら、今朝の4時になっていました(汗)。

学会の準備は、直前にならないとモチベーションが上がらないという悪いクセがあるのですが、今年は早めにデータ入力を済ませ、どういう風に発表を構成していくかを余裕を持って考えようかと思っています。

かなり興味深いデータも出てきています。ちょっとだけ触れますと、いつも書いているように、アトピー性皮膚炎の湿疹から食べ物が入り込み、「経皮感作」を起こし、食物アレルギーを発症します。

この辺は、私は大きな関心を持っていますが、多くの小児科医、皮膚科医にとっては関心ないようで、他院で“乳児湿疹”と診断され、過少診断・過小治療を繰り返され、「経皮感作」が進行してしまうのです。

この辺は9割以上の医者が過少診断・過小治療を繰り返しており、場合によってはいくつかの小児科、皮膚科を経由して当院に辿り着く頃には、卵などを中心に食物アレルギーができあがった状態で受診されています。

食物アレルギーを防ぎたいなら、医者を信用し過ぎることは厳禁です。当院の集計では、アトピー性皮膚炎は生後1か月頃に出始めることが多く、生後3か月頃には「経皮感作」を受け、卵の数値が上がってきています。

“乳児湿疹”と診断されても、皮膚の状態が良くならなければ、アトピー性皮膚炎が誤診されている可能性が高く、治療もまともに行われていないと疑った方がいいと思っています。

「鉄は熱いうちに打て」という諺がありますが、これは食物アレルギーでもまんま当てはまるのです。この辺のことは、多くの医師が悪気はないのでしょうが、中途半端なことをやって、病気を悪化させています。

それに気づいてもらえるような学会発表を、再来月にやりたいと思っており、その準備に余念がないという状況です。「年末くらい休んだら」なんてお叱りを受けそうですが、医院は休みでも頭からアレルギーのことが離れないんですよね(大汗)。

皆さん、よいお年を!!。