小児科 すこやかアレルギークリニック

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一強
2018年01月05日 更新

昨日から当院の診療が始まりました。

休みでも診療のことが常に気になっており、診療している方が自分らしくいられるのかもしれません(笑)。

今年もいろいろと情報発信をしていこうと思っています。今日のタイトルは「一強」。

「一強」はテレビでもよく言われる言葉だと思います。どういうところで使われるかというと、「安倍一強」ですね。

つまり、自民党内で安倍総理に代わる人がいなく、久しく安倍総理が強い状況が続いているとされます。批判も聞かれる中、ちゃんと仕事をしているところが評価されているのだと思います。

さて、そんな「一強」の状況は、実はアレルギーの世界でもあります。成育医療研究センターです。一昨年のすこやか健康フェアで講師を務めていただいた、大矢先生の病院です。

アレルギーでは、全国には専門病院はいくつかありますが、数ある中でいろんなデータをバンバン出しているのが、成育医療研究センターなのです。

有名なところでは、アレルギー体質の強い赤ちゃんに対し、生後1週間から8か月まで保湿剤を塗り続けたら、アトピー性皮膚炎の発症を30%減らすことができたという掘向先生の研究も、ヤフーニュースのトップで取り扱われました。

また、アトピー性皮膚炎があると卵アレルギーを発症しやすいのですが、生後4、5か月でアトピー性皮膚炎と診断された患者さんをまずしっかり治療した上で、生後6か月から少量の卵を摂らせます。生後9か月から増量するのですが、1歳の時点で卵の負荷試験をやってみると、卵アレルギーの発症を8割減らすことができたという、有名な論文があります。これはランセットという、超有名な雑誌に掲載されました。これは夏目先生か書かれました。

この論文があったからこそ、昨年6月に小児アレルギー学会が「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を出したくらいです。

この2つに限らず、いろいろな研究がなされている現在進行中のようで、きっと我々を驚かせてくれることでしょう。逆に、大矢先生の元でしか、目新しい研究がなされていないことが問題かと思っています。

しばらくアレルギーの世界でも、「一強」状態が続きそうです。これからも成育医療研究センターの動向に注目と言えます。