一昨日も市内の園で食物アレルギーの講演をしました。
食物アレルギーの話をする時には、原因食品も語りますが、子どもは卵、乳、小麦という3つの食品が3大アレルゲンとされます。
3歳くらいまではこの3つで原因のほとんどを占めていますが、徐々に甲殻類、ナッツ類、ソバの割合が増していきます。
この3大アレルゲンの中で、私が若干苦手意識があるといえば、乳となると思います。
卵や小麦は諦めずに食べさせていると、食べられるようになることがほとんどですが、牛乳アレルギーで重症な患者さんは治りづらいという感覚があるのです。
私は牛乳アレルギーのポイントは“1ml摂れるかどうか”だと思っています。以前、日本の第一人者の先生とお話しさせていただいた時には2mlとおっしゃっていました。そして食物アレルギーのガイドラインでは、重症者には3mlを目標にした負荷試験をしなさいとされます。
他の先生やガイドラインがどう言おうが、やはり1mlがポイントだと考えています。クリアーすれば、食べる努力をしていると、更に摂れるようになるという経験をしています。
昨日の負荷試験では、患者さんに牛乳200mlを用いて負荷試験を行いました。残念ながら、140ml飲んだところでじんましんが出てきました。
幸い症状も軽く、ここまでくれば牛乳アレルギー攻略まで「何とかなる」というか、「あと一息」と感じました。
牛乳は、0.1mlも摂れないような患者さんを抱えているため、卵や小麦に比べて若干苦手意識があるのだろうと感じていますが、それを払拭していきたいと思っています。