小児科 すこやかアレルギークリニック

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流行の中
2018年02月01日 更新

インフルエンザが猛威をふるっています。

B型がとても多く、A型もたまに混じります。通常、1月、2月のインフルエンザ流行期はA型が主体で、春先にB型が流行るパターンなので、違和感があります。

当院では数名ですが、B型にかかって、A型にもかかってしまった人もいます。1人だけですが、A型に2回かかった人もいます。A型の型が違えば、2回かかることもあるんです。

インフルエンザは、タミフル、イナビルという抗インフルエンザ薬のお陰で、治療がしやすくなりました。治療を開始して1、2日で解熱することも多く、まさに特効薬のお陰でしょう。

微熱でもインフルエンザが出ることもあるという認識が広まっているせいか、微熱が出た時点で受診される方も多いですね。出ることも、出ないこともあるという感じです。普段、アトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療について書いていますので、インフルエンザに関しても、早く見つけて治療に持ち込みたいと考えています。

時々、ぜんそくがあるのに、“風邪”と誤診されていることが多いと書いています。「咳」=「風邪」と短絡的に考える小児科医が多いので、困ったものです。これがインフルエンザにも影を落とすと考えています。

ぜんそくが隠れていると、風邪を引くと咳が長引くことが多いのですが、そんな患者さんがインフルエンザにかかると、より一層咳が長引くことが多いようです。

ですから、インフルエンザの診断をした場合、この患者さんはぜんそくがあるのかを確認しています。咳がかなり悪化することが多いので、オノンやシングレアという抗ぜんそく薬もタミフルやイナビルと一緒に処方すると、咳の悪化も最小限に抑えられるようです。

逆に、インフルエンザにかかり、咳だけが残り、長引いていると、ぜんそくが隠れているかもしれません。