小児科 すこやかアレルギークリニック

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2018年02月08日 更新

昨日の午後は休診でした。

水曜日なので、いつもそうなのですが、私は休みませんでした。市内の学校へ食物アレルギーの話をしに行ってきました。

日々真面目に診療し、園や学校を訪れて食物アレルギーの講演活動を行っています。更に、それに学会活動が加わります。今月、全国学会があるので、その準備を行っています。

いつもスロースターターなので、発表スライドを作り始めたばかりです(汗)。一応、準備は進めていました。

昨年6月に小児アレルギー学会から鶏卵アレルギーの発症予防に関する提言がなされました。

なされた割りに、少なくとも当院では反響がほとんどありません。まあ、新潟はアレルギー後進県ですから、アトピー性皮膚炎の見逃し、“乳児湿疹”などと言い、必要な治療を行わずに、「経皮感作」を進行させる皮膚科医、小児科医が多いので、当然と言えば当然なのかもしれません。

ポイントは、アトピー性皮膚炎の早期発見。これは結構難しいと思います。関心がない皮膚科医、小児科医が多いのも事実ですが、専門医が本気で対応しようとしても、判断が難しいこともあります。

患者さんが受診された時点で、既にアレルギー採血で卵白が陽性になっていることも多いのです。それでも諦めずに、少量から卵を食べさせていくと、食べられるようになることも重要です。

ここ最近、当院を受診された0歳の患者さんで、卵白がクラス1以上の方に小さければ卵黄、1歳前後なら卵クッキー、それ以上なら卵焼きで負荷試験を行っていますが、その負荷試験状況を集計しています。

数人は、受診していないので、心配していますが、どうなっているのか分かりません。それ以外はごく一部、生後6か月前後で負荷試験を実施できていないということでしたが、他の残りのほとんどは何かしらの卵を負荷試験していることが分かりました。

数人の赤ちゃんが微量でも嘔吐を繰り返してしまうので、除去としていますが、ほぼ全例が卵を完全除去することなく、食べていることが分かりました。

集計してみないと分からなかったのですが、その結果にホッとしています。学会の準備を地道に進めていきたいと思っています。