小児科 すこやかアレルギークリニック

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開業医こそが
2018年02月09日 更新

少し前に、私の関心の持つアレルギーの分野は、東京の成育医療研究センターの「一強」状態であると書きました。

食物アレルギーの有名病院もありますが、「おーっ」と思うようなデータはやはり成育からしか出ないように思います。

現在も様々な研究が進行中のようですが、生後まもなくから保湿剤を塗り続けるとアトピー性皮膚炎の発症を3割減らすことができたという報告や、乳児のアトピー性皮膚炎をキチンと治療した上で6か月から卵を少量食べ続けると、卵アレルギーを8割減らすことができたという報告は、ヤフーニュースのトップになったくらいです。

ここで感じるのは、開業医の出番だということ。

どういうことかと言いますと、食物アレルギーの重症な患者さんは、経口免疫療法が必要になります。去年の11月に神奈川の専門病院での治療中に重篤な後遺症を残したことが報道されましたが、学会は専門病院で管理すべきと言っています。

かと言って、全国にキチンと対応できる専門病院っていくつもありませんので、重症な患者さんにとって、どこで診てもらうかということは大きな問題です。

そこで、成育医療研究センターの2つの報告をみてみると、どちらも外来で治療可能であることに気付きます。アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも、開業医で予防なり、軽症化が行えるかもしれないということなのです。

食物アレルギーに本気で取り組んできて、超がつくくらい重症な患者さんは治りづらいと実感しています。ですから、重症な食物アレルギーを作らないようにすればいい訳です。

それで、アトピー性皮膚炎の治療を早期から積極的に行い、同時並行に少量を食べさせることで食物アレルギーを治していくという考え方は、私のような開業医にとっては相当魅力的に映ります。

いつも書いていますが、多くの小児科医、皮膚科医がこの方面に全くと言っていいほど関心がなく、“乳児湿疹”などと言い、中途半端な治療を繰り返し、「経皮感作」を起こさせてしまっている現状があります。

骨のある開業医が、この辺のことをちゃんと勉強して、取り組めば食物アレルギーは減らすことができるんだろうと考えています。当院でのデータの分析が終わっていませんので、詳しいことは書けませんが、それなりに減らせると考えています。

食物アレルギーは、開業医が初期から対応し、軽症化を図ったり、治していく。そういう時代が始まろうとしているのだろうと思います。