昨日のオリンピックのスノボのハーフパイプは、見応えがありました。
銀メダルを獲得した平野選手は、新潟県出身なので、注目していました。19歳とまだ若く、勢いもあります。
ただ、絶対王者のアメリカの選手がいます。平野選手リードの中、土壇場でアメリカの選手が高得点をたたき出し、逆転します。平野選手もラスト1回のチャンスがありましたが、転倒してしまい、銀メダルに終わりました。
金メダルしか目指していなかったと思うので、ご本人は相当悔しかったのでしょうが、男と男の意地のぶつかり合い。その勝負は本当に楽しかったのだろうと推測します。本人も「これまでで一番の大会だった」とコメントしています。見ていて、こちらも悔いなしといった感じです。
本来、「医療」もこんな感じでなければいけないと思っています。医師と患者の病気とのぶつかり合い。正しく診断し、適切に治療し、患者さんの症状を和らげるのが仕事のはずです。
いつも言っているように、医者は病気をまともに診ようともせず、かわすだけの対応で、いかに短時間で診察を終わらせるかに集中しているように感じています。とても病気とぶつかり合っているとは思えません。
ここ最近、食物アレルギーは経皮感作で起こると注目されているとよく書いています。アトピー性皮膚炎の湿疹を早く見つけ、治療することで食物アレルギーを軽くできないかというところまで医学は進んでいるにもかかわらず、平気で誤診し、過少治療し、食物アレルギーを悪化させていることも多いのです。
確かに、まだ分かっていないことも多いのですが、誤診したり、過小治療を繰り返すことは許されることではないと思っています。
ただ、食物アレルギーの対応という観点では、日本のアトピー性皮膚炎の診断基準が邪魔している可能性があります。アトピー性皮膚炎とキチンと診断してから治療したのでは、後手になる確率が高いと考えています。
その辺を、当院の診療で得られたデータを示し、週末の学会で発表してこようと思っています。日本の第一人者に伝わるといいのですが。