ピョンチャンオリンピックが終わりました。
この大会を最後に引退を表明している選手もいるようですが、一部であって、多くが現役続行なのかなと思っています。フィギュアスケートの羽生選手はオリンピック2連覇を達成し、ある意味“ゴール”に行き着いているんじゃないかと思います。どうモチベーションを保っていくのでしょうか?。
金メダルを獲れなかった選手は、次の世界選手権やワールドカップが目標になるのでしょう。アスリート達は、ゴールを求めて貪欲に日々の努力を続けるのだろうと思っています。
私の“ゴール”ってどこにあるのでしょう?。もちろん、アレルギーで困っている子ども達を改善させたいという思いで、上越の地に開業しました。
最近は新患も多く、1人当たり20~30分かけることもあります。しゃべることが多いものですから(汗)。それまでろくな医療をうけておらず、お子さんにどういうことが起きていて、どう治療していくのかを説明しなければなりません。
2、3分診療の医者が多いでしょうが、その10倍くらいかけて説明すると、ちょっとだけ充実感が得られます(笑)。ただ、そんなペースで1日に10~20人の患者さんを診ていると、家族を養えなくなってしまいます。
最近、若くないせいか、150人以上の患者さんを診ると、結構疲れます。そりゃ、多くの患者さんに頼りにしてもらえることは有り難いことですが、患者さんを集めるために診療しているのではありません。1日150人や200人を診るのが私の“ゴール”でも何でもありません。
新潟県内のアレルギーで困っている患者さんに、よりよい医療を提供したいと思っており、新潟市とかいろいろなところから患者さんが受診してくださいます。「こんな遠くから」と有り難く感じますが、「もっと困っている人はいっぱいいるはず」と思ってしまいます。
学会活動もかなりこだわってやっています。学会で認められるようになるのも目標なんだろうと思いますが、“ゴール”ではありませんね。
食物アレルギーの発症予防を臨床の上で見つける。これは究極の目標です。これは“ゴール”にしてもいいと思っています。全ての患者さんに達成するには、まずもって不可能でしょうね。
私は、“ゴール”の見えない世界の中で、さまよっている感じでしょうか?。いえいえ、一応“ゴール”は見据えているつもりです。