当院の場合、例年3月が負荷試験がもっとも混みます。
その理由は、新年度用のアレルギー診断書を書くからです。今は結構大変ですが、4月に入れば、ちょっと減ってくるものと思います。
負荷試験は、年に2回までというのと、9歳未満の小児であるという縛りがあります。負荷試験は、保険診療で認められている立派な医療ですが、1年に3回目とか、10歳児ですと、負荷試験分の報酬が得られないことになっています。
医者って、結構\お金にうるさい人が多いので、もしかしたら9歳以上は負荷試験を断っている医療機関もあるかもしれません。また、負荷試験が3回目となると「来年まで待ってくれ」と言ったり…。
人間お金が絡むと、ろくなことがありません。上記のような医療機関は避けた方が無難でしょうね。「あなたは何のために医療をしているのですか?」と聞いてみたいものです。
当院では、ここ最近では、最低が数日前に書いた生後4か月、最高は19歳です。大学進学のために親元を離れるため、負荷試験をした18歳もいました。昨日は、遷延している牛乳アレルギーの子に負荷試験をしましたが、11歳でした。
結構、儲けにならないことをやっていますね(汗)。でも、開業医は自分の責任で、自分のやりたいことをやっているので、自由度が大きくて、いいですね。逆に、面倒だし、リスキーなことをやりたくないと負荷試験を避ける開業医も圧倒的に多く、それも“自由度”ということなんでしょうかね?。
負荷試験に適した年齢と聞かれたら、私なら迷わず0歳、1歳と答えます。最近、食物アレルギーはなるべく早く対応すべきと考えており、その方が治りやすいと考えているからです。
負荷試験をやっていると、年齢が上がれば上がるほど、食べるのを拒否することが増えてきます。そりゃそうでしょう、長年除去してきた具合い悪くなるかもしれないものを口にする訳ですから。
低年齢であれば、見た目や味を変えると食べてくれることがあります。頑として受け入れず、負荷試験中止となることもあります。低年齢であればあるほど、上手くいくと考えています。
一方、完全除去を長く続けていると、こじれ切ってしまうと言うか、重症で固定されてしまうと感じており、微量でも食べられないお子さんもいます。低年齢の方が、こじれていない分、治りやすいと感じています。
先程も言いましたが、年齢が低いとその食材に対する恐怖心も少ないし、除去期間も短いので、年齢は低ければ低いほどいいと言うのが、私の考える負荷年齢です。言い方は悪いですが、ダラダラと除去していてもメリットはあまりないと思っています。